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「友達が多い」と語る男がヤバい理由とは?
~人気女性ライターが感知した“あかん男”たち~

クズではないけど、第六感の危険信号を刺激してくる男たち

 飲み屋で会った男性と隣席になった時のこと。自分の職業のことを話すと、途端にまくし立てるように話してくる。自分で会社を立ちあげていて、不動産からイベント企画までしている。それから、昔はファッション雑誌で引っ張りだこのモデルで、テレビでも人気だったタレントだったこと。初対面の私と、できればいつか一緒に仕事をしたいとも言われた。ふーん。

 

 特にこちらからは質問していない。というか、“俺”伝説語りが全く止まらないので、質問する猶予を与えてこないのだ。

 男性の言動は、好意を持っているアピールにも見えるけれど、今回はそこに当てはまらない。明らかに仕事を欲しているようだった。少しでも自分を装おうと栄光を並べているように聞こえる。見ず知らずの人に自分の栄光をいきなり話していいのは、インタビューを受ける芸能人くらいだ。むしろ彼らは読者が大して喜ばない自慢話よりも、今まで味わってきた苦労や挫折のことを話してくれる。

 そしてまくし立てるように話すラストには、満を持してあのフレーズの出番がきた。

「俺さ、友達が多いわけ」

 私はさり気なく席を立って、店を後にした。これ以上この人物と話すことはない。後々に店で彼の評判を聞いたところ、彼は男女問わず自分語りが好きらしい。そのせいか男性客からも避けられているとか。くっちゃべってる前に『友達』という言葉の意味を広辞苑で一度調べ直したほうがいいと思う。

 

「友達が多い」

 そう豪語する人物に限って、上澄みのような友情しか育んでいないパターンの話。ご本人は友達と思っていても、相手は知人にしか思っていないかもしれない。そんな男性に魅力があるだろうか ? 少なくとも今回の両名は、同性からも嫌われていた。そんなわけで戦慄フレーズが聞こえてきたら、女性には避難勧告を発令したい。

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小林 久乃

こばやしひさの

ライター/編集者/クリエイティブディレクター/撮影コーディネーター

地元タウン誌から始まり、女性誌、情報誌の編集部員を経てフリーランスへ。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事も持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には10万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。著書『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ)が好評発売中  

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