《ChapterⅦ：２０１９年シマザキセレクトBEST５！》
～2019年の映画を振り返る～

第７回「映画に取り憑かれた元アイドル・シマザキリノのシネフィルカフェ」

ビジネス・自己啓発 2020.01.01

◯第２位「グリーンブック」

　黒人ジャズピアニスト・シャーリーとイタリア系白人運転手・トニーが車の旅を続けるなかで絆を深めていった実話のヒューマンドラマです。

　舞台は黒人差別の影響が強く残っている１９６０年代。差別のせいで苦しむシャーリーとそれを力強く支えるトニーの熱い友情には胸が熱くなります。本来、肌の色なんて関係のないもの。同じ人間だからこそ合い分かち会える優しさを、この映画から学ぶことができます。見終わった後はあたたかい気持ちで心が満たされます！　大切な人とぜひ、ご一緒に。

◯第１位「Girl／ガール」

　バレリーナを目指すトランスジェンダーの主人公・ララの苦悩と葛藤を美しく切り取る物語です。自身の性と向き合いながら、バレエへの揺るぎない熱意を注ぐ健気な姿には感銘を受けます。周りからの冷ややかな目に耐えながらも、努力を惜しまないララの強さ。しかし、強さだけでは限界があるということも同時に感じられます。本人の頑張りだけでは上手くいかない不条理な世界が狂おしく描かれているのです。

　主演のララを務めたヴィクトール・ポルスターは今作が映画初出演！　彼はベルギーのロイヤルバレエスクールに通う現役のダンサーでもあります。劇中のしなやかなバレエには、きっと釘付けになってしまいますよ。

【２０１９年シマザキセレクトBEST５】いかがでしたか？

　今年も素敵な作品がたくさんあったので、選ぶのに少し苦労してしまいました（笑）。今回ご紹介した５作品はどれも、自分自身と見つめ合うきっかけをくれるような映画たちです。ぜひこのお休みの期間に、ご覧になってはいかがでしょうか？