そんな私が憧れた恋愛映画３選を、ここでみなさまにご紹介いたします！

【愛がなんだ】

　今年上半期、公開された映画の中でもかなり注目された今泉力也監督作品です。どうしようもないクズ男・マモちゃんに恋するテルコの、気持ち悪いほどの一途さと執着心をさまざまな角度から切り取った現代の恋愛スタイルを現した映画です。恋人になってくれない、自分のことをぞんざいに扱う男を好きになってしまったテルコがとにかく羨ましかったし、正直ああはなりたくないとも感じました。（笑）

　ただ、人を好きな気持ちは理性じゃどうにもできないということを生々しく教えてくれる映画で、「あの人がいればいい」と相手以外のものがどうでもよくなってしまう感覚から、恋の素晴らしさと恐ろしさと同時に感じられるのです。テルコは恋人になれなくてもそばに居られるだけでいいと、完全にマモちゃんへ執着していますが、なんだかそこまで人に対して執着できるテルコに憧れを抱いてしまった。

　人は本気で恋をすると馬鹿になります、愛がなんだ！あんたを好きでいさせてくれ！

【ニューヨークの恋人】

　ラブコメの女王メグ・ライアンとハリウッドの歌のお兄さんヒュー・ジャックマン主演のロマンチックコメディ。1876年、NYの貴族であるレオポルド公爵がひょんなことから２１世紀のNYへタイムスリップしてしまいキャリアウーマンのケイトと出会い恋に落ちていく物語。生きる時代が違う二人が巡り合ってしまう奇想天外なラブストーリーですが、これがまた乙女心に刺さってしまうのです…！

　貴族のレオポルドは２１世紀のNYにはどこかミスマッチで言葉遣いや立ち振る舞いだったり、ケイトを困らせてしまうのですが二人は感覚的に惹かれあっていく。生きる時代は違くとも、恋をする気持ちって同じであべこべだと思っていた二人の恋愛が非現実的でとてもロマンチック。しかも、レオポルドは貴族なのでとても紳士であり、まるで王子様！私も時代を超えたロマンチックラブを…！１８世紀のイギリスの貴公子とのラブストーリーカモン！！…すみません、浮かれました。

【寝ても覚めても】

　２０１８年カンヌ映画祭にてパルムドール等多数ノミネートされ、世界からも注目された作品。かつて愛した恋人・麦の失踪から立ち直れない主人公・朝子の前に突然、麦と瓜二つの男性・亮平が現れる。朝子はとまどいながらも徐々に亮平へ惹かれていき…。元恋人とそっくりの人と出会うだなんて、想像しただけでも少しぞっとしてしまいますよね。（笑）朝子が亮平を麦と重ね合わせながら、二人を比べてしまっている姿がなんとも切ないのです…。「私がもし同じ立場だったら」と思わず朝子に共感してしまう不思議な感覚を知れる映画です。“好きな人”よりも“大切な人”を、大切にしなければいけないのかもしれません。

　東出昌大さんが麦と亮平の一人二役を演じられており、色んな東出さんを楽しめる！…というのもありますが（すみません）、まったくタイプの違う二人に朝子が惹かれるそれぞれのポイントが描かれていて面白いですし、朝子という人物像は揺れ動く「乙女心」そのものを体現しています。朝子演じる唐田えりかさんの無機質さも良い！とにかく、良いです！私も二人の男性の間で揺れ動いてみたいものです…でも決め事はわりと即決派なので、私は朝子になれそうにありません。（笑）

　シマザキリノが選ぶ【こんな恋愛してみたい！あこがれ３選】でした。いかがでしたか？まだまだ、恋愛映画を観て恋に恋する乙女でいたいものです。ふふ。

　というわけで、今回のシネフィルカフェも楽しんでいただけましたでしょうか？また次回も、みなさまとこの場所でお会いできることを楽しみにしています。夜は暖かくして、寝てくださいね。お布団にくるまって、映画を楽しみましょう！

　ではでは。