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惜別、上野動物園モノレール

10月31日運行を休止する日本最古のモノレールに乗車

 帰りの列車にも乗ってみたいので、再び西園駅へ戻る。こちらの駅でも現金できっぷを購入し、ホームへ上がる。エレベータは満員だったので、階段を駆け上がったら息が切れた。ホームの入口に係員がいて、先ほどと同様、あっけなくきっぷを回収されてしまった。
 モノレールが到着し、最後尾の車両に乗る。みんな先頭車両に乗ってしまったので車内はガラガラだ。先頭車と最後尾車両の間は通り抜けができない構造なので、色々考えて乗る入口を決めなくてはならないようだ。
 帰路は後方展望を選んだ。車掌のいないワンマン車両なので、行きと異なり乗務員に妨げられることなく展望が楽しめた。しかし、1分30秒はあっけない。東園駅で下車し、誘導されるままに出口へ向かう。到着した車両の前を横切る形となるが、多くの人は立ち止まって記念写真を撮っている。空中ではなく、コンクリートの地面すれすれに停まっているモノレール車両を見るのも違和感があって面白い。あれこれ写真を撮っているうちに発車時間となり、モノレールは再び西園駅を目指して動き出した。

モノレールは底にもイラストが描かれていた

 駅前で母子が一生懸命記念スタンプを押していた。記念の台紙があったので私も押して見た。すると東園駅と西園駅の2つ押す欄がある。コンプリートしなければならないので、今度は歩いて西園駅を目指すことにした。かなりの距離かと思ったら、実にあっけなく先ほどのモノレール撮影ポイントに到着。歩いても全く問題がない距離なので、仮にモノレールがなくなっても困るわけではなさそうだ。リリースによると、11月以降はモノレールの代替として電気自動車を無料運行することになる。とはいえ、空中散歩ができるモノレールは味わい深い乗り物なので、ぜひリニューアルして運行を再開して欲しいものだ。

東園駅で記念撮影

 ひととおりモノレールに乗ったり撮ったりして充分満足した。時間があったので、せっかくだから、この後はパンダを見に行った。待ち時間30分は、私にとっては許容範囲だ。あのゆったりと怠け者のような過ごし方に癒されて、こちらも大満足だった。

モノレールの後はパンダ見物

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