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整形〝加工される〟アイドルたち~韓国芸能界では整形手術があたり前~

99パーセントが手術!

 近年ますます勢いづいている韓国の整形ブームを後押ししているのが、先述したSIX BOMBやカン・ハンナのような芸能人の整形告白だ。

 韓国でも以前は、整形手術をしたことは秘密にされ、女性芸能人にとっては重大なマイナス要因だと見なされていた。だが、2000年代に入ると少しずつ整形を告白する女性芸能人が登場しはじめた。

 告白の口火を切ったのは、ドラマ『逆転の女王』をヒットさせた女優のキム・ナムジュだった。彼女は、出演したドラマがヒットして注目を浴びるようになったが、ネット上で整形疑惑が持ち上がり、彼女を揶揄するような書き込みが多発した。

 これに対して、彼女はあっさりと整形を認めて「整形は罪ではないし、隠す必要もない」という趣旨の反論をネット上に書き込んだのだ。

 これまでの韓国芸能界の常識では、整形疑惑はスキャンダルとして大騒ぎされ、人気が下落するはずだった。だが、「時代の先端を行く堂々とした女性」という好評価を得る結果になり、非難されるどころか信望を集めることになったのだ。

 その後、女性芸能人の整形告白があり、やがて彼女たちの告白は芸能番組のヒットコンテンツにまでなった。

 韓国ではテレビのトークショー番組に根強い人気があり、芸能人が過去を告白するテーマが大人気だ。出演する芸能人も、受けそうな告白ネタを用意して臨むという。

 これらの番組で整形ネタが受けた時期があり、どこをどのように整形した、その時にはどんな思いであった、また整形でこんな目にあったという身の上話が専らの話題だった。中には整形して顔の相が変わったことで、金銭運が良くなったというモデルたちもいて、話題になった。

 韓国でのこうした世相が、さらなる整形手術熱をヒートアップさせている面もある。

 韓国が激しい競争社会ということは知られているが、それを反映して男性も就職のために整形するのも珍しいことではなくなったという。

 中高年男性の間でも、ビジネスのために見た目を良くしようという理由で、顔のしわ伸ばしやぜい肉取りの手術を受ける人も多い。事実韓国人の仕事仲間で営業を担当している人物は、瞼を二重に整形し、次は加齢で目立つようになった目の下のたるみを取る予定だと言っている。

 ちまたでは盧泰愚元大統領も二重瞼に整形したとの噂があるが、真偽のほどは分からない。

 そんな風潮の中で、整形を受ける男性芸能人も多い。中でも9人組の男性アイドルグループZE・Aのグアンヒが、整形アイドルの第一人者といわれている。

 彼はバラエティ番組で整形を告白し、整形前の顔を公開したが、整形前と後では別人の顔になっていた。

 ここまで徹底した整形告白をすると好感を持たれ、芸能人としての彼のキャリアに整形が大きく役立ったといわれている。

 整形が芸能人のキャリアに役立つことも事実だが、逆に、規格化された整形顔になり、個性が無くなってしまったケースも多数ある。

 先述したカン・ハンナが出演したテレビ番組で語ったことでは、「最近では整形している顔はトレンドから離れつつあり、むしろ整形していない顔が人気になり始めた」という。

 ガールズグループでも、整形していない女性を入れて整形顔とは違った自然体の顔を際立たせて、人気を上げるプロモーションも増えてきているという。周りが整形で整った顔ばかりだから、自然で整った顔が目立つようになっているという。どうやら韓国では、整形顔が飽きられつつあるようだ。

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『韓流アイドルの深い闇』
金山 勲 (著)

 

薬物逮捕連発のBIGBANG、V.Iが性接待疑惑で引退。
日本で売れて帰国したとたん反日化したユンソナ。
自殺した女優チャン・ジャヨンのセックスリスト流出。
元KARAのク・ハラはリベンジポルノで脅迫騒動。
暴力団関係者から脅迫されたウォン・サンウ。
元巨人の趙成珉とその元女優チェ・ジンシルは自殺 etc……。

韓国芸能界に蔓延する麻薬、セックス、自殺、整形、反日、暴力団、兵役逃れ……。奴隷契約によって売れても地獄な韓流アイドルたちは、国費で育成されて日本をはじめとすす市場に“出荷”される“商品”である。彼ら彼女らの末路とは?

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金山 勲

かなやまいさお

1956年、在日韓国人二世として、大阪で生まれる。東京の大学在学中に、TV 番組制作会社でアルバイトし、その後日本の芸能プロダクションに勤務する。韓国取材で韓国芸能界との交流が生まれる。ある韓国人女性歌手の日本デビューの手助けを頼まれ、彼女の日本滞在中の面倒を見たことで独立し、韓国から芸能人を受け入れるための事務所をソウルと東京に開設。韓流ブームがあり、当時交流した芸能事務所の担当者たちが韓国内で様々なジャンルの芸能事務所の社長になっていることで、韓流タレントの招聘や韓流ドラマの輸入に携わる。


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  • 金山 勲
  • 2019.09.21