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上原浩治に聞く Q.20 日本球界、スター選手は現れるでしょうか?

野球ファンなら気になる若手選手、スター選手のこと。上原投手は「現在」をどう捉えているのでしょうか。

ふだん、どのくらい“がっつけ”るか

――ただどちらかと言えば、松井さんにはおとなしいイメージというのか、“がっついて”いる印象はあまりありません。

いや、実際おとなしくはないですよ。性格的な部分はそうかもしれないですけど、試合が終わってからまた練習をするくらい、その量はすさまじかった。
松井さんだけじゃなく、例えば二岡(智宏/ジャイアンツコーチ)も寮で一緒にくらしていたときは、すごく練習していました。

――外見的な部分だけではなく、練習に対する姿勢とかそういう部分でおとなしさを感じる。

そうですね。ちゃらんぽらんにやってしまえばそれが評価として出てしまうという話につながります。

外見という言葉が出ましたけど、中田翔選手みたいなタイプが増えていっても面白いと思います。結果を残していて、雰囲気も4番というどっしりしたものがある。まちがいなくおとなしくはないですよね。

――はははは。そういう“がっついた”雰囲気で言えば、大学の後輩でありジャイアンツの後輩でもある村田透(※8)投手が頑張っています。

(※8)ジャイアンツにドラフト1位で入団するも2010年に戦力外に。その後、クリーブランド(・インディアンス)とマイナー契約をし、昨年ついにメジャーデビューも果たす。昨年AAAでは15勝を挙げ、今オフは日本球団でも争奪戦が繰り広げられたが、今年もクリーブランドでプレーすることに。上原投手にとっては大学の後輩にあたる。

いや、もうすごいなと思いますよ。AAAとかAAで一年間やるっていうのはほんとすごいです。日本みたいに二軍があって、寮があって、食事があって、というような世界ではない。
そんな甘いもんではないですから。
みんなで共同生活をし、お金を出し合って車を借りて、食事も本当に出ない。食パンがあるだけ。そこでやっているんだからすごいとしか言えないです。

――お話しはされたのですか。

電話をすることもありますけど、年末にも会いましたね。来年どうするんだって聞いたら、やっぱりアメリカでもう一年やりたいです、って言っていたので、そうか、と。

――頑張れよ、と?

いや、もう頑張っているんでね(笑)。頑張れというよりは怪我をするなよっていうくらいですね。


明日の第二十一回の質問は「Q.21 上原さんにとって理想の上司とは誰ですか?」です!


 

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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