【和食こそ「男のための強精食」―和食の栄養バランスが世界一な理由―】 | BEST T!MESコラム

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和食こそ「男のための強精食」―和食の栄養バランスが世界一な理由―

男を強くする食事革命⑤

 「栄誉バランスは世界一」ともいわれる和食。「性の衰え対策にも和食は決め手になっている」と医学博士の志賀貢氏は言う。和食が”男のための強精食”である理由を解説する。(『男を強くする!食事革命』より)

■和食の栄養バランスは世界一

 

 体の正常な生理状態を保つためには、バランスの取れた栄養食品を摂取しなければなりません。炭水化物・脂肪・タンパク質の三大栄養素はもちろんのこと、ミネラルやビタミン類などを、満遍なく摂取する必要があります。しかもこれらの栄養素を毎日摂取することが、食事の基本中の基本なのです。

 和食の場合には、実に食材が豊富に使われていて、今述べたような体に大切な栄養素は、知らず知らずのうちに食べていて、体内に取り込まれているものです。普段我々が、朝昼晩の三食で口にする食べ物を頭に思い浮かべて、どれほどの栄養素を和食から摂っているか考えて見ることにいたしましょう。

 まず朝食ですが、白いご飯と味噌汁、これはほとんどの家庭で口にする基本的なメニューではないかと思います。それに、納豆・ほうれん草のお浸し・目玉焼き・きゅうり、なす、白菜、大根などの季節の漬物が添えられると思います。

 この朝食だけを見てもわかるとおり、ご飯から炭水化物が十分に摂取されます。味噌汁や納豆は大豆製品ですから、植物性のタンパク質を摂取することができます。それに、一日一回は口にした方がよいと勧めている卵がつき、お浸しと野菜類の漬物がビタミン類を補充してくれるでしょう。

 昼食は、パンや麺類を食べることが多いでしょうか。例えば、天ぷらそばを食べたとしましょう。この日本人が好んで古くから食べているそばは、ビタミンB1とルチンというポリフェノールの一種である物質が含まれている、いわば健康食品です。

 古くは江戸時代、脚気が国民病と言われていた頃に、庶民の間でこのそばを食べることが、大変流行したと伝えられています。なぜなら、白米ばかりを食べていて、ビタミンB1欠乏症に陥り、それが原因で脚気を患って命を失う人にとっては、そばに含まれるビタミンB1は救世主のような役割を果たしたに違いないのです。

 ルチンには、抗酸化作用があり、毛細血管や動脈を始めとする血管を強くするはたらきがあり、その結果、高血圧症の予防に役立つことがわかっています。また、このそばの付け合わせに出てくる天ぷらのエビや季節の野菜からは、ミネラルやビタミン類を摂取することができます。

 そして夕食ですが、お惣菜として焼き魚・酢の物・野菜の旨煮、それに冷ややっこや湯豆腐などの豆腐料理がつくことが多いかもしれません。この夕食でも、タンパク質やミネラルやビタミン類を過不足なく摂取できると思います。

 このように、我々の一般家庭で口にする和食は、実にバランスの取れた食事と言えるのではないかと思います。

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志賀 貢

しが みつぐ

医学博士

北海道出身。医学博士。昭和大学医学 部大学院博士課程卒業後、臨床医とし て 年以上にわたって診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接して いる。その傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』『臨終の七不思議』『臨終医のないしょ話』『孤独は男の勲章だ』をはじめとする小説やエッセイを執筆。累計20万部のベストセラー『女を「その気」にさせる技術』や『知的 性生活』など、医師の立場から性を考 える書籍は常に話題を集めている。また、美空ひ ばり「美幌峠」「恋港」の 作詞も手掛け、北海道の屈斜路湖畔を臨む美幌峠には歌碑が建立されている。


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