■池田小事件の犯人も死を望んだ

 平成13年には大阪で附属池田小事件が起き、低学年の児童8人が殺された。凶器が包丁だったことなど、登戸事件との類似も指摘される惨劇だ。犯人は37歳で、22歳での婦女暴行を皮切りに十指に余る事件を起こしていた。職も転々とし、結婚と離婚も4回ずつ。その人間性について「長年、付き合いのある地元関係者」のこんなコメントが『週刊文春』に紹介されている。

「あいつは法の網の目をかいくぐるために巧みに『正気』と『狂気』を演じわけているんです。本人自身が『俺は精神病やから何やっても大丈夫なんや』とうそぶいているし、そのアリバイ作りのために薬を飲んでいるフシがある」

 親族からも、こんな「本音」が。

「死刑になるべきや。身内から獄死者出すんは恥ずかしいけど、この際、そんなこと言うとられへん」

 そして、最後は本人も死を望んだ。精神鑑定で責任能力があるとされ、観念したのか、死刑が決まると一刻も早い執行を要求したのだ。それでいて、死刑廃止論者の女性と獄中結婚するなど、人間的な欲望も死ぬまで衰えなかった。殺された8人の子供たちより、人生を愉しむことができたようにも見える、というのは言い過ぎだろうか。

 なお、この小学校を狙った動機については、

「エリートでインテリの子供をたくさん殺せば確実に死刑になると思ったから」

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