女と口を狙え。日本マクドナルド創業者が実践した「ユダヤの商法」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

女と口を狙え。日本マクドナルド創業者が実践した「ユダヤの商法」

身も蓋もないが、結局これが本質だ。

■ハンバーガーで日本人を金髪に改造するぞ

 私はハンドバッグやダイヤモンドなどの、第一の商品を取り扱ってきたが、今年から第二の商品にも手を出した。『日本マクドナルド社』という会社を作り、そこの社長に就任したわけだが、この会社はアメリカ最大のハンバーガー・メーカーのマクドナルド社と提携して、日本人にハンバーガーを安く食べさせようという会社である。

 日本人は総体的に蛋白質のとり方が少ない。だから、背は低いし、体力がない。国際的な競争に打ち勝つには、まず、体力から作らなければならない。私がハンバーガーに手を出したのも、日本人の体質を変えようと思ったからでもある。

 日本人が肉とパンとイモのハンバーガーを、これから先、1000年ほど食べ続けるならば、日本人も、色白の金髪人間になるはずだ。私は、ハンバーガーで日本人を金髪に改造するのだ。

 欧米では、ネクタイ一本にしても、金髪で青い眼の人に似合う柄とか、褐色の髪にグレイの眼をした人に似合う柄だとか、髪の色と眼の色に合わせて、似合う柄がデザインされている。

 ところが、日本人は全員、黄色い肌に黒髪黒眼である。となると、似合う色は一色しかない。忠臣蔵の色──浅黄色という、水色。これしかない。デザインの分野が日本で発達しなかったのも、似合う色が一色しかなかったからだ。

 黄色い肌と黒髪黒眼の日本人は、典型的な一民族一国家である。こんな単純な国をコントロールできないような政治家や財界人では、世界制覇などは、夢物語にすぎない。

 日本人が金髪になる時こそ、日本人が世界に通用する人間になる時だ。日本人が金髪になる日まで、私は、一生懸命にハンバーガーを食べさせる。

『ユダヤの商法』より構成〉

KEYWORDS:

オススメ記事

藤田 田

ふじた でん

「日本マクドナルド」創業

1926年大阪生まれ。旧制北野中学、松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業を手がける。1971年、米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン。そこからハンバーガー旋風を巻き起こし日本人の食生活を変えていく。「価格破壊」など革新的な手法を次々と展開した。のちに「日本トイザらス」も設立。2004年没。孫正義氏、柳井正氏ら、日本を代表する企業を率いる経営者たちに影響を与えたとされる。『ユダヤの商法』『勝てば官軍』『Den Fujitaの商法』など数々のベストセラーを残した。長く品切れが続いていたが2019年4月に完全復刊する。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

ユダヤの商法(新装版)
ユダヤの商法(新装版)
  • 藤田 田
  • 2019.04.13
本当に儲けたいなら、お金が欲しいなら 頭のいい奴のマネをしろ(Den Fujitaの商法1の新装版) (Den Fujitaの商法 新装版 1)
本当に儲けたいなら、お金が欲しいなら 頭のいい奴のマネをしろ(Den Fujitaの商法1の新装版) (Den Fujitaの商法 新装版 1)
  • 藤田 田
  • 2019.04.13
この先20年使えて「莫大な資産」を生み出すビジネス脳の作り方(Den Fujitaの商法3の新装版) (Den Fujitaの商法 新装版 3)
この先20年使えて「莫大な資産」を生み出すビジネス脳の作り方(Den Fujitaの商法3の新装版) (Den Fujitaの商法 新装版 3)
  • 藤田 田
  • 2019.04.13