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大坂夏の陣・道明寺口と誉田の戦いをめぐる⑤道明寺駅と石川

季節と時節でつづる戦国おりおり第363回

 

 薄田兼相墓から北東へ1キロ、12分。近鉄南大阪線の道明寺駅へ出ます。

駅舎の南には観光案内板と、右にアップした「道明寺合戦祈念碑」の石碑があります。この碑は2014年11月に建立されたもので、大坂夏の陣劈頭に豊臣方の後藤又兵衛基次や薄田隼人正兼相が戦死した「道明寺の戦い」を顕彰するものです。

 この石碑の向こうが近鉄の線路、それを南北どちらかの踏切へまわって渡り、東側に出ましょう。

 

 

 結構移動距離があります。

パノラマ写真にて。 現地を南北に流れる石川です。

 往時、この川はたびたび氾濫する暴れ川で、すぐ北で大坂城方面へ流れていく大和川に合流していました。写真で分かるとおり、かなりの高さで河岸段丘が川床をサンドイッチしています。前回、応神天皇陵の高みから薄田兼相墓への急速な傾斜を紹介しましたが、それがこの石川へ来てトドメのようなV字谷を構成していますね。

実はこの地形こそが、過去誉田一帯が何度も戦場となった要因でした。守るに易く攻めるに難い高低差。この地を占めれば、東から攻めてくる敵に対し圧倒的な優位に立てるわけです。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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