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原子力村の大罪

著  者 小出裕章
西尾幹二
佐藤栄佐久
桜井勝延
恩田勝亘
星 亮一
玄侑宗久
定価(税8%) \1,620
( 本体価格 \1,500 )
判  型 四六並製
刊 行 年 2011.08.31
ISBNコード 978-4-584-13335-4

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福島第一原発メルトダウンの深層。四重苦“福島の現実”を見よ!
原発マフィア経産省、東京電力の腐敗構造

「福島原発事故からすでに五ヵ月が過ぎました。本来は閉じ込められているはずであった放射性物質が大量に環境に放出され、今現在も猛烈な被爆環境の下、下請け労働者を中心とした作業員たちが苦闘を続けています。そして、周辺では「原発さえなかったら」とチョークで壁に書いた酪農家が自死し、避難所に移された老人たちが死に追いやれ、子どもを含む多くの人たちが、日本の法令の限度を超えて被曝させられ続けています。
 いったい、こんな悲劇を引き起こした原因はどこにあり、責任は誰にあるのでしょうか?(中略)
3・11以降、世界は変わりました。大人たちはこれまで原発を容認する、容認できない、無関心の立場を含めて、これまで社会の中で享受してきた利益に対する責任があります。子どもたちを被曝させないことは最低限の責務です。一人ひとりの皆さんが、自らの責任がどういうものか、考えて下さることを願います」 (小出裕章 本文より)

京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏による福島第一原発最新プラント分析&深刻な質問が相次いだ福島緊急講演録「福島で生きる」、国と東京電力と闘い2003年には東電の持つすべての原子炉を停止させた佐藤栄佐久前福島県知事が斬る! 経産省の本質、「世界をリードする100人」に選ばれた桜井勝延南相馬市長が訴える東京電力の無責任体質、「わたしはお墓にひなんします」とう老女の遺書、「福島県には地震、津波、原発、風評被害がのしかかったと言われるが、今いちばん恐ろしいのは、それに五つ目の苦しみ、『風化』が加わることだ」という福島在住の作家・玄侑宗久氏、日本社会の「和」の病理が招いた大惨事という評論家・西尾幹二氏ほか第一級の識者7名が福島第一原発事故の深層を徹底解析!

[目次]
・原子力村への最終警告 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
序/福島第一原発メルトダウンの深層/東電工程表のウソ/最悪のシナリオ「メルトスル―」/東京電力・国の杜撰な体質/本来なら福島県ほぼ全域が避難対象/関東を襲った「内部被曝」/放射能から子どもを守るために/汚染水処理が最優先課題/「原発はトイレのないマンション」/原子力は「未来のエネルギー」たりえない/火力発電所だけで需要は賄える

・福島で生きる <8・5緊急講演録> 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
「被曝」するとはどういうことか/セシウム137の恐ろしさ/「容認できるか」決めるのは政府ではない/3・11で変わってしまった世界/福島県民との質疑応答

・脱原発こそ国家存続の道 西尾幹二(評論家)
目に浮かぶ業苦の光景/どんな事故も「想定外」/原発事故は戦争である/国にとっての「内部被曝」/反原発派に転じた理由/堕ちるところまで堕ちるがよい/商人国家路線を否定せよ!/統治者の意識/保安院の「未必の故意」/東大原子力一家/日本社会の「和」の病理/浜岡原発停止は正しい/世界から見放される日本

・本丸は、東京電力ではなく経産省だ! 佐藤栄佐久(前福島県知事)
原発事故は「人災」である/地震対策を軽視してきた原発政策/国と東電の隠蔽・無責任体質/「もんじゅ」事故/「プルサーマル計画」と東電の「脅し」/8・29と「原子力村」の全体主義体制/なぜ双葉町は財政破綻したのか/会津の歴史を繰り返すのか/道州制での「復興」は不可能/地域共同体の再生/新しい都市復興の可能性/福島は原子力の生まれ故郷

・東電からもらったのは被害だけだ 桜井勝延(南相馬市長)
 三つに分断された市域/南相馬からのSOS/あいまいな判断基準/東電からもらったのは被害だけだ!/共に戦ってくれた東北電力/原発事故から立ち直る意志を世界に発信したい

・騙し騙され50年、悲劇的結末を迎えた東京電力と城下町 恩田勝亘(ジャーナリスト)
 福島原発50年の光芒/「原発は別だべ」――闘士の記憶/被曝管理のズサンさ/原発というモンスターの正体/正力、中曽根、アイク提案/町を飲み込む原発マネーと政界相関図/東電城下町の暗部/原子力村の大罪

・このままでは棄民にされてしまう 星 亮一(歴史作家)
 爆発寸前/和牛の汚染/収束はあるのか/無人の浪江町/南相馬市/福島県の人口3万人減/勝手たるべし/無視され続ける地元の町村/老女の自殺/

・人牛同病 玄侑宗久(作家)
 雪月花/人牛同病

・跋 最初の数日間の感想 西尾幹二(評論家)

編集後記
■小出裕章(こいで ひろあき)

1949年東京生まれ。京都大学原子炉実験助教授。1974年東北大学大学院工学研究科修士課程修了。1970年、女川原発反対集会の参加を機に、原子力の危険性に気づき、原発を廃絶させるため研究を続けることを決意。伊方原発裁判、人形峠ウラン残土問題等で、住民側に立った活動を続ける。専門は放射線計測、原子力安全。著書に『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』、『放射能汚染の現実を超えて』、『原発のウソ』、『原発はいらない』等がある。


■西尾幹二(にしお かんじ)

1935年東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒。同大大学院文学修士、文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家。1963年[ニーチェと学問]ほか二篇でドイツ語学文学振興金賞を受賞。著書に、『ヨーロッパ像の転換』、『三島由紀夫の死と私』、『皇太子さまへの御忠言』、『真贋の洞察』、『ヨーロッパの個人主義』、『異なる悲劇 日本とドイツ』、『わたしの昭和史』、『人生の深淵について』、『江戸のダイナミズム』、『決定版 国民の歴史』、『GHQ焚書図書開封』他多数。訳書にニーチェ『悲劇の誕生』、『偶像の黄昏』、『この人を見よ』等がある。


■佐藤栄佐久(さとう えいさく)

1939年福島県郡山市生まれ。東京大学法学部卒業。前福島県知事。日本青年会議所副会頭を経て、1983年参議院選挙に出馬し初当選。1987年大蔵政務次官。1988年福島県知事選挙に出馬し初当選。以降、五期連続当選。この間、全国知事会副会長、北海道東北知事会会長、全国過疎地域自立促進連盟会長を歴任。「闘う知事」として知られ、国の原発政策、道州制、東京一極集中に異議を唱え、2003年には東京電力が持つすべての原子炉を停止させた。福島県内で圧倒的支持を誇り、五期18年の長期政権を築く。2006年辞職。著書に『知事抹殺』、『福島原発の真実』がある。座右の銘は「事上磨錬」。


■桜井勝延(さくらい かつのぶ)

1956年福島県南相馬市生まれ。岩手大学農学部卒業。南相馬市長。相馬野馬追執行委員長。宮沢賢治の思想・哲学・人物像に影響を受け、賢治と同じ大学・学部に進学する。故郷に戻り、酪農業を26年間営む。原町市市議、南相馬市議を経て、2010年現職を僅差で破り、同市市長に初当選。東日本大震災、福島第一原発事故後、動画サイト「You Tube」やテレビ各局で、同市の窮状を世界に訴え、米紙『TIME』でオバマ米国大統領らと並び「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる。日々、南相馬市の復興を目指し前線指揮を執る。


■恩田勝亘(おんだ かつのぶ)

1943年島根県生まれ。法政大学卒業。ジャーナリスト。1971年より、『週刊現代』(講談社)記者として、政治・経済・事件・科学など幅広い分野を取材・執筆する。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では、何度も現地に足を運び、継続取材した。福島県の浜通りにおける原発銀座の実態取材を35年以上重ねている。近著『東京電力 帝国の暗黒』推薦文に佐藤優氏は、「東京電力という巨大企業が抱える病理を丹念な取材で解き明かした」と賛辞を寄せている。著書に『原発に子孫の命は売れない』、『日本に君臨するもの―フリーメーソン日本ロッジ幹部の証言』、『仏教の格言』等がある。


■星 亮一(ほし りょういち)

1935年宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒業。歴史作家。福島民報記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、作家として独立。『奥羽列藩同盟』で第19回福島民報出版文化賞受賞。著書に『斗南に生きた会津藩の人々』、『白虎隊 会津藩燃ゆ』、『白虎隊という名の青春』、『山川健次郎伝』、『竜馬が望まなかった戊辰戦争』等、幕末の会津藩を扱った作品が多数ある。今回の東日本大震災、福島第一原発事故後、被災地の実情取材を重ねている。20キロ県内の無人の浪江町や飯館村の畜産家の苦悩を丹念に取材している。近著に『東北は負けない』がある。


■玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)

1956年、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。さまざまな職業を経験したあと、京都天龍寺専門道場に入門、デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補作となり、2001年『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞。主な小説作品に、『アブラクサスの祭』、『化蝶散華』、『アミターバ 無量光明』、『リーラ 神の庭の遊戯』、『テルちゃん』、『御開帳綺譚』、『龍の棲む家』、『祝福』等がある。近著に、五木寛之氏との対談集『息の発見』、『禅のいろは』等がある。2008年2月より、福聚寺第35世住職。東日本大震災後、「復興構想会議」委員
を務める。


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