■東京五輪の代表争いを占う意味でも重要な大会

 卓球界の国内最大イベント、全日本卓球選手権が1月14日から丸善インテックアリーナ大阪で始まっている。

 2020東京五輪の代表争いを占う意味でも重要なこの日本一決定戦を、石川佳純、伊藤美誠、平野美宇ら、人気選手が争う女子シングルスを中心に展望してみよう。

昨年の全日本で三冠優勝した伊藤美誠。変幻自在のプレーで魅せる
3年連続決勝進出の平野美宇。序盤の強敵は14歳のホープ木原美悠だ

 17日の木曜日、シングルスにシード選手が登場するのはここからだ。スーパーシード32人と、ここまで勝ち上がった32人が4回戦で激突。体育館いっぱいに並べられた卓球台16台に、トッププレイヤーが一堂に会する光景は壮観である。
 この4回戦、意外な番狂わせが起こりやすい。初戦となるシード選手に対して、相手は勝ち上がってきた好調選手ばかりだからだ。シード選手を脅かしそうな注目の若手として、木原美悠と笹尾明日香の名前を挙げる。

 木原美悠はまだ14歳の中学生。エリートアカデミーに所属し、2024、28年の五輪候補と目される。順調に勝ち上がれば4回戦で松平志穂とあたり、ここを突破すれば5回戦は平野美宇(世界ランク9位)への挑戦権を得る。

 攻守のバランスが取れた堅実なプレースタイルと、試合中もほとんど表情を変えないメンタルの落ち着きは、中学生と思えないほど。同じ17日にはジュニア部門の準決勝と決勝があり、木原はこちらでも有力だから木曜日は忙しくなりそうだ。

 笹尾明日香は早稲田大学の1年生。17年の全日本ではジュニアの決勝で長崎美柚を負かして優勝した実績を持つ。多彩な技術を使い分け、接戦に強い実戦向きのプレイヤーだ。

 昨年12月に行われた世界卓球2019の代表1次選考会で上位の成績を残し、最終選考会に進出。実力の高さを示した。順調なら4回戦で加藤美優(世界ランク23位)とあたる。

 加藤美優にとっても、一昨年のジュニアの準決勝で敗れた同い年の相手であり、雪辱のチャンス。この試合を制したほうがベスト8まで進むと予想する。

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