お酒好き、日本酒好きなら誰もが知りたい!地元の酒を熟知した唎き酒師がエリアごとにうまい酒を厳選!有名な銘柄からリーズナブルなものまで、各県の特徴とともに今飲むべき日本酒を『一個人』2月号よりご紹介!

■水が決め手の関東の日本酒

 関東で日本酒造りが盛んになったのは、 江戸時代まで遡る。それまで、良質な清酒は西日本から運ばれていた。そのため貨幣流通が西日本へ傾く経済摩擦を懸念した幕府が、寛政2年(1790)に地元の有力酒造家を集めて優良酒製造を推進。これ以降、江戸を中心に酒造りが盛んになった。

 

 例えば群馬では、味の決め手となる仕込み水が豊富で、口当たりがやわらかな旨口で、キレもよい酒が生まれ、 茨城では伝統的な杜氏の技術を磨きな がら、地元で開発した酒米「ひたち錦」 を使った多彩な酒を手掛けている。

 隣の栃木では、一級河川の水源を活用した上質な淡麗な味わいが追究されている。 埼玉では、2つの河川に由来する伏流水を使い、ソフトでまろやかな風味の酒を造っており、千葉は新しい酒米を使った幅広いスタイルの日本酒が揃う。 東京は多摩川水系の水源や伏流水による革新的で上質な酒造りを誇り、神 奈川は丹沢山系の水脈で、個性豊かな酒造りをする小さな酒蔵も多い。

次のページ 関東エリアでおすすめの3本