季節ごとの行事が数多く伝承されてきた日本。時代の流れの中で忘れられたものもありますが、年末年始の行事には、まだまだ一般的に行われているものもあります。それにはどんな意味があるのか?年末年始のしきたりを学びなおしましょう。

■①厄年の起源は陰陽五行説

 

 厄年とは、人生において災難や不幸、大病に見舞われることが多いとされる年齢のこと。その起源は、中国伝来の陰陽五行説にあるとされています。一般には数の陰陽や吉凶、つまりある特定の数字に対する「忌」がその根拠とされており、日本では安倍晴明でよく知られている陰陽師の活躍とともに広まったとされます。

 平安時代中期の文学『宇津保物語』 や『源氏物語』には、すでに厄年を思わせる記述が登場していますが、現在のような厄年の考え方ができあがったのは、江戸時代中期から明治時代の頃。厄除けのため、庶民が社寺に出かけるようになったのも、交通網や情報網が整備され、安全に旅ができるようになったこの頃と考えられています。

次のページ ②年齢は語呂合わせが由来という説がある