■金運・財運アップを助けてくれる3種の福神様

 

 金運・財運というと、まず思い浮かぶのが「大黒天(大国主神)さま」・「弁才天(弁財天)さま」・「毘沙門天さま」だ。
※「恵比寿さま」は『ビジネス篇』で取り上げる)

|最強の福の神=大黒天様

 大黒天さまはインド発祥の軍神で、本来は三面六臂(さんめんろっぴ、顔が3つで腕が6本)という恐ろしい姿をしていた。

神田明神の大黒天像

 しかし、富貴の神としての性格もあり、この場合は人と同じ姿で袋を担ぐ姿で表されていた。この姿と「だいこく」という名が、因幡の白ウサギの神話で有名な大国主神(おおくにぬしのかみ)と似ていることから、同一視されるようになり、われわれが知る福神としての大黒天へと発展した。
 ちなみに、大国主神さまは日本の国土を開拓し、人々の生活を豊かにしたという繁栄の神様。つまり、福神の大黒天は仏教と神道の財運の神が合体した最強の福の神といえる。
 そのため、比叡山延暦寺の大黒堂や神田神社(神田明神、東京都千代田区)など、全国各地に大黒天を祀る寺社は多い。
 

|学問・芸能の神にして財神「弁才(財)天」

 弁才天さまはインドの水と豊穣の女神サラスヴァティーが仏教に取り入れられたもの。学問や芸能の守護神でもあるが、日本では財神としての信仰が広まり、弁財天とも書かれるようになった。また、神道の水(海)の女神とも結びつき、嚴島神社・都久夫須麻神社(竹生島)・江島神社(江ノ島)は日本三弁才天と呼ばれている。

琵琶湖の竹生島を模して造られた不忍池辯天堂


 このほかにも有名な寺社は多くあるが、ここでは東京上野の不忍池辯天堂をご紹介したい。不忍池は天海僧正が寛永寺を創建した際に琵琶湖を模して造ったもの。辯天堂が建つ中之島もも竹生島を写したもので、ご本尊の辯才天像は竹生島の宝厳寺より移したものと伝えられる。
 不忍池辯天堂では9月に「巳成金(みなるかね、実の成る金の意)大祭」という、名前からしてリッチなお祭が行れる。財運アップのご利益はお祭の日以外でも得られるので、ぜひお参りしておこう。

|強面の武神にして財宝の神「毘沙門天さま」

 毘沙門天さまは仏教の守護神・四天王の1神で、多聞天ともいう。武神なので恐い顔をしているので七福神の中でも異質の存在であるが、インドでも財宝の神として信仰されていた。

毘沙門天を本尊として聖徳太子が創建した朝護孫子寺


 大黒天さまや弁才天さまほど広く祀られてはいないが、信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ、奈良県生駒郡)や鞍馬寺(京都市左京区)、神楽坂毘沙門天善國寺(東京都新宿区)などが有名だ。
 朝護孫子寺の塔頭(たっちゅう、大寺院に所属する小寺院)の一つ千手院の境内には、毘沙門天のお使いの銭亀善神を祀る「日本唯一 金運招福 銭亀堂」があるので、信貴山を訪れた際には必ずお参りをしてご利益にあずかっておこう。千手院には貧乏よけ神社もあり、両方参ると効果倍増だそうだ。

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