新潟発のゆるキャラ「越後フルーツ戦隊」が美味しすぎ! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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新潟発のゆるキャラ「越後フルーツ戦隊」が美味しすぎ!

【隔週木曜日更新】連載「母への詫び状」第三十回

■「越後フルーツ戦隊」メンバー発表!

 もし県知事が今やってきて、あなたに新潟県のPR事業を任せたいという依頼があったとしたら、夕暮プロデューサーはまず「越後フルーツ戦隊」のゆるキャラを作るところから始める。

 戦隊といえば5人だ。それぞれに色を決めて、キャラを立たせたい。
 ひとりめは、黄色のルレク・チエミ。芳醇な香りを身にまとい、体のくびれのラインが美しい。首筋の色が茶色っぽくなると、食べ頃のサイン。

 2人目は、緑の縞模様がおしゃれな、八色すいかマン。新潟県は1世帯あたりのスイカ消費量が全国1位のスイカ県で、八色(やいろ)というのは高級スイカの産地の地名。色が8色のわけではない。「八色すいか」はちょっと高いけど、とても甘い。
 ただし全国に売り出すなら、名前は「魚沼スイカ」に変えたほうがいいかも知れない。魚沼のブランドは、お米のおかげで全国に通用する。ゆるキャラの活動としては、夏になると砂浜に登場して頭をかち割られ、真っ赤な顔でキレるというのはどうか。

 3人目はピンクの肌が艶めかしい、白根もも。キャラの苗字が白根(地名)、名前がもも。そのままだ。

 これも「白根白桃(しらねはくとう)」という、おいしくて県内では有名なのに、全国的な知名度の低いブランド品種がモチーフ。普通の桃よりも桃色が濃く、秋の食べ頃シーズンになると、目に鮮やかなショッキング・ピンクの光線を出して誘惑する。

次のページナスを戦隊の仲間に入れてもいいじゃないか。

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夕暮 二郎

ゆうぐれ じろう

昭和37年生まれ。花火で有名な新潟県長岡市に育つ。フリーの編集者兼ライターとして活動し、両親の病気を受けて帰郷。6年間の介護生活を経験する。



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