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仕事効率劇的アップ!「自律神経」を整える習慣ベスト5

明日から実践してみよう。

④とにかく「怒らない」こと

 通勤途中で心掛けてほしいのが、とにかく怒らないこと。

 残念ながら朝の通勤ルートは、自律神経が乱れまくっている人々のイライラオーラに満ちています。それに伝染しないことが大事です。

 怒りの感情は一瞬にして爆発しますが、それによって乱れた自律神経は落ち着くまでに3時間はかかります。イライラしている人になにか不本意な態度をとられたとしても、同じ土俵に乗ってはいけません。

 たとえば、こちらはゆとりをもってゆっくり歩いていただけなのに、ぶつかってきた上に「邪魔なんだよ」と言われた。こんなことがあったら不快ですね。でも、そこで「なんだと、お前が悪いんだろうが」と反論してなんの意味があるでしょう。こちらの反論に、「そうでした。誠に失礼しました」と謝ってくるような人なら、最初からそんな無礼は働きません。無礼者はずっと無礼で、さらにあなたに対して不愉快な態度をとるでしょう。あるいは暴力すらふるってくるかもしれません。

 そういう人に対処しているとき、あなたの体にどんな変化が起きているでしょうか。交感神が異常に優位になって心拍数や血圧が上がり、いわゆる激高状態に陥ります。また、血管が収縮し、血流も悪くなりどろどろになっていきます。

 普段から血管系の疾患を抱えている人など、怒りが頂点に達した瞬間に心臓や脳の発作を起こしてもおかしくありません。

 そうでなくとも、体中に張り巡らされている毛細血管の隅々に血液が行きわたらなくなりますから、その日1日、さまざまな臓器に不調をきたします。これでは嫌なヤツの思うつぼです。

 そもそも、人に不快な態度をとってくる人は、自分が幸福な状態でないため、それを周囲に伝染させて喜んでいる節があります。だから、そういう人が近づいてきたら「逃げるが勝ち」なのです。

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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