箕輪厚介が語る、情報飽和時代のコンテンツ・メディア論
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■素人の方が面白いし、速い。「箕輪編集室」の強さ
ーー「箕輪編集室」で疑問だったのですが、案件が発生する場合もギャラは発生しなくて自腹で動いているんですか？
基本的にないですね。もう好きでやっている。だからサークルとおんなじですよ。これがTV局とかだったら、すぐ駄目になっちゃうけど、「箕輪編集室」は僕にお金払ってやっている、いわば“遊び”。だから徹夜しても全然ブラック労働にならない（笑）。でも、いまの世の中にあった消費というのを考えると、こうなるんですよ。なんかね、ぼくは情報とかもう飽き飽きしています。これからは一緒に活動するという体験。そこを最終的なマネタイズポイントとしたメディアづくりという気がします。
ーー情報より体験、同感です。ちなみに「箕輪編集室」のメンバーはいわば”素人”の方が多いと思いますが、ならではの強みはありますか？
彼らの方が面白いし、速い。昔は、ウェブの記事は「箕輪編集室」にまかせるけど、本は自分、とか線引きをしていましたがもう関係ない。彼らは天才。全然ぼくよりすごい。本当にぼくしかできないことは会食ぐらい（笑）。いまは全部、「箕輪編集室」の人間にゲラ合わせの作業とかやらせてます。本文の図とかも、「“映像と動画の違いは情報量の違い”という所、図解化できない？」と投げると彼らから５秒くらいで返ってくる。センスがいいものが。でもそうなるのも当たり前で千人の集合知ですから。一人の人間が忙しい中でやるより、ぱっと投げて全員で考えて、いきがいいのを採用した方がいいに決まってる。
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