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「覚悟」を持って発信する、つるの剛士のブレない信念

武士が刀を抜く気持ちで〈価値観を揺さぶる1WEEK〉第1回

新刊『バカだけど日本のこと考えてみました』を上梓したつるの剛士氏。安保法制や待機児童問題に関するツイートなど、つるの氏のインターネット上での発言は世間でたびたび話題になるが、その背景にあるものとは?

■「批判家」にはなりたくない

――ツイッターでの発言が炎上したことが『バカだけど日本のこと考えてみました』を執筆するきっかけになったそうですが、つるのさんがインターネット上で発言をする際に気をつけていることはありますか?

 

つるの:自分なりに特に気をつけているのは、単なる「批判家」にならないことですね。政治で何か問題が起これば、とにかく政治家や政府を批判する。有名人が何かスキャンダルを起こせば、ただひたすら当事者を叩く。人のやることなすこと何でも批判する。そういうスタンスにはならないよう、気をつけているつもりです。

 今回の本を書いたのは、いわゆる安保法制に関する僕のツイートの炎上が大きなきっかけでした。当時安保法制を批判する反対派の意見ばかりが報道で取り上げられていたことに疑問を感じていたので、「賛成派の意見も聞いてみたい」とつぶやいたら、大炎上しちゃって。でも、今振り返ると、それも「批判家にはなりたくない」という気持ちがあってのことだと思います。僕としては「これといった対案もなく反対や批判ばっかり言っても何も始まらないので、どうやったら安保法制の問題がもっといい方向に進むか一緒に考えてみませんか?」といったニュアンスでつぶやいたつもりだったので。

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つるの 剛士

つるの たけし

1975年5月26日生まれ。福岡県北九州市出身、藤沢市在住。「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を熱演した後、2007年に“羞恥心”を結成しリーダーとして活躍。一躍時の人として人気を博す一方で、2009年にカバーアルバム「つるのうた」をリリースし35万枚を売上げオリコン1位を記録。続いてセカンドカバーアルバム「つるのおと」では25万枚を売上げ、トータル60万枚のセールスを記録し、以降精力的に音楽活動を行っている。将棋、釣り、楽器、サーフィン、野菜作りなど趣味も幅広い。二男三女の父親。


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