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日本代表・遠藤航「日本サッカーの未来」への責任を胸に。初のW杯に挑む

浦和・遠藤航連載第26回

■ロシアワールドカップ、代表メンバーに。「選ばれるだけが目標ではない」

日本代表合宿にて。 写真:アフロ

 日本代表、それも小さい頃からの夢だったワールドカップという舞台で戦える。想像するそれは、喜びだったはずですが、実際はただ身が引き締まる思いしかありません。責任と覚悟、選ばれるだけが目標ではないのです。

 今回、ロシアワールドカップの日本代表に選出してもらいました。

 浦和レッズの一員として恥じないよう、湘南で育った一人の選手として胸を張れるよう、結果を求めて頑張っていきたいと思います。

 加えて、ロシアワールドカップに向けた今この瞬間からの時間は、日本サッカーにとってとても大きな使命があるのではないかと思っています。ワールドカップ開幕まで残すところ二週間となりましたが、その意味を自分なりにまとめたいと思います。

 ハリルさんから西野さんへと監督が交代するなど、日本代表を取り巻く環境は大きく変わりました。

 ハリルさんは僕にとってとても思い入れのある監督だったことは間違いありません。結果的に最後の「ハリルジャパン」となった欧州遠征も、直前のリーグ戦で怪我があったにもかかわらず召集してもらいました。試合に出る機会には恵まれなかったのですが「当落線上」の選手として鼓舞してもらったこと、厳しい言葉の数々、話せば人間味あふれるその性格に、「もっと上のレベルを目指さなければやっていけない」という思いにさせてもらいました。

 監督の任を解かれることはとても驚きましたが、それを覆すことはできません。だからこそ、未来のために大事な使命があるのだ、と感じています。

 それはこれから西野さんのもとで進んでいく「日本代表」が、今後の「日本サッカー」にとって重要な意味を持つ、ということです。

 
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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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