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「個性なんて迷惑だ」と言った立川談志は筋が通っている

大事なことはすべて 立川談志に教わった第5回

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 なかなか含蓄の深いお話でしたね。日本の武術や芸事には『守破離』という考え方があります。「守」は、師匠の言いつけや流派の型を忠実に“守り”身に付ける期間。「破」は師匠の教えや型、理念や技術を覚え身に付けた上で、型を「破り」自分自身に合ったものにしていくこと。そして「離」は、主流の型や技から新たな流れを創造し、「離れて」いくことです。

 立川談志師匠は言葉で言うのではなく、弟子たちへの無茶ぶりで、守破離を肌で感じ取ってもらいたかったのかもしれません。この思考方法や理念は、一般社会や会社でも十分使えそうですね。ぜひとも、ご自分の生き方や仕事に当てはめて考えてみてはどうでしょうか。

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立川 談慶

たてかわ だんけい

昭和40(1965)年長野県上田市(旧丸子町)出身。1988年慶応義塾大学経済学部を卒業後、㈱ワコールに入社。セールスマンとしての傍ら、福岡吉本一期生として活動。平成3(1991)年4月立川談志門下へ入門。前座名立川ワコール。平成12(2000)年12月、二つ目昇進、談志より「談慶」と命名。平成17(2005)年4月、真打ち昇進。平成22(2009)年から二年間、佐久市総合文化施設コスモホール館長に就任。平成25(2013)年、「大事なことはすべて立川談志(ししょう)に教わった」(KKベストセラーズ)出版、以来、「落語力」「いつも同じお題なのになぜ落語家の話は面白いのか」「めんどうくさい人の接し方、かわし方」「落語家直伝うまい!授業のつくり方」「なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか」「人生を味わう古典落語の名文句」など「落語とビジネス」にちなんだ書籍の執筆。NHK総合「民謡魂」BS日テレ「鉄道唱歌の旅」テレ朝系「Qさま!」CX系「アウトデラックス」「テレビ寺子屋」などテレビ出演も多数。現在、東京新聞月一エッセイ「笑う門には福来る」絶賛好評連載中


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