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夫婦の海外旅行をぐっと楽しくするコツ。意外な必須アイテムとは?

定年後に夫婦仲良く暮らすコツ⑦

熟年夫婦が以前の仲を取り戻すための2人で海外旅行に行くこと。旅行をもっと楽しむコツを、清水義範著『定年後に夫婦仲良く暮らすコツ』から著者の体験を紹介する。

■非常食と寝酒を持っていこう

 

 旅を自分流に楽しむために、外国に振りまわされないで、いつものように快適に過ごすことを心がけよう。夫婦ふたりで力を合わせれば、マイペースで旅ができるね、という気分になることがポイントなのだ。

 というわけで、国内で日常生活をしている時も、毎晩寝酒を飲む習慣の私たちは、海外旅行にもちゃんと寝酒を持っていく。

 三日で一本ということなので、スーツケースの中には三本か四本のブランデーが入っているのだ。それで、毎晩湯をわかして、お湯割りで飲む。つまみにはチョコレートが少々あればいい。

 

 それで、これは我が家のやり方なのだが、寝酒の世話は私がやることになっている。

 というのは、なるべくふたりで分担してやろうと思っていても、どうしても妻には雑事が多いのだ。我が家は海外旅行中には洗濯をしない、という方針で、下着などは日数分持っていくのだが、それでも着ていたものをしまったり、明日着るものを出したりと、妻はスーツケースにかかりきりになるものだ。だから、電気関係は私がやるのである。

 電気関係とは、カメラのバッテリーの充電と、寝酒用のお湯わかしだ。

 私はホテルの部屋に入ると、まずコンセントの場所を確認する。ここで充電できるな、と安心するわけだ。余備のコンセントがどこにもない、なんていう部屋も時にはあって、そういう時はテレビの電源を引っこぬいてそこで充電する。

 それから、快適に生活できるように、非常食をいくらか持っていく、というのも私たちがしていることだ。

 実を言うと、ヨーロッパの国を旅行しているような時には、持っていった非常食を食べないまま帰ってくることも多い。その国の料理がちゃんと食べられるものだからだ。
ところが海外旅行の初体験がインドだった私は、ついつい用心して、何も食べられなかった時のための非常食を少し持っていくのだ。インドではあまりに毎日カレー続きで、胃がまいってしまうことがあったのである。

 乾いた米をお湯で戻して、三十分でおにぎりになる、というようなものを持っていく。
インスタントの味噌汁とか、カップのソーメンなども疲れた胃に優しくていい。おにぎりのおかずになるように、缶詰め類もいくらか持っていく。

 本書では、ふたり暮らし歴37年のベテランの著者が、定年後の家事入門として料理や掃除、また散歩などの遊びや海外旅行を通じて「ふたりだけ夫婦」の生活を充実させるコツを本書で紹介している。

<清水義範著『定年後に夫婦仲良く暮らすコツ』より構成>

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清水 義範

しみず よしのり

1947年、愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大学国語科卒業。1981年に『昭和御前試合』で文壇デビュー後、1986年に発表した『蕎麦ときしめん』でパスティーシュ文学を確立し、1988年、『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、中日文化賞受賞。『やっとかめ探偵団』シリーズなど、名古屋を題材にした作品も多い。


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  • 清水 義範
  • 2018.04.07