「夫に死んでほしい」だんなデスノートは本当に極端な例なのか |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「夫に死んでほしい」だんなデスノートは本当に極端な例なのか

ママに聞く、「だんなデスノート」と夫への不満

育児を通した夫婦関係について、「夫」目線で考える本特集「『イクメン』って結局なに?」。第二章では、育児・家事に関するキーワードを取り上げ、妻の抱える不満を詳しく見ていく。
「ワンオペ育児」に関する妻たちの実際の声を聞くと、育児が母親である自分に偏るのは仕方ないと思いつつ、少しでもいいので「ひとりになれる時間」を求めているようだ。とはいえ、夫が「じゃあ休日に数時間、自分が子どもの面倒を見ればいいんでしょ」などと短絡的に考えるのは間違いだ。子育てや家事に非協力的な夫に対する妻たちの不満は、夫が考えている以上に大きくて深い。そのひとつの現れが、昨今話題の「だんなデスノート」の存在である。

●夫への不満を発散できるなら「だんなデスノート」は必要

だんなデスノート」は、妻たちが夫への愚痴を書き込む投稿サイトだ。そこには「朝起きたら(夫が)冷たくなって死んでますように」「借金まみれの結婚生活、腎臓売って返済しろ」等々と、おそろしい匿名の書き込みがされている。

 

「だんなデスノート」の書き込みは、さまざまなメディアで取り上げられ、昨年には印象的な書き込みを一冊にまとめた書籍『だんなデス・ノート 夫の「死」を願う妻たちの叫び』(宝島社)も発売された。現在、「だんなデスノート」は1万人もの会員数を誇り、1日で約70~80万のアクセスを記録しているという。

 これはごく一部の先鋭的な妻たちが書き込んでいるわけではない。BEST T!MES編集部が、夫に不満を持つ妻たちに「だんなデスノート」についてどう思うかを取材してみると、肯定的な意見が多く聞かれた。
 たとえば、3歳と1歳の子どもを育てる専業主婦の美香さん(仮名・29歳)は、「夫への不満を書き込みで発散できるなら、それはそれで必要な場所だと思う」と話す。

「書き込みを見ていると、みなさん過激で、かなり不満がたまっているんだなあ、という印象です。私も子育てに追われるひとりとして、どんな方法にせよ、ストレス発散は絶対に必要だと思います。私も夫に不満がありますが、『だんなデスノート』を見ていると、『うちの夫はマシなほうなのかも』と思いました……」(美香さん)

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