社会現象を巻き起こすようなテレビドラマ、熱狂的なファンを生むテレビドラマは、その時代の空気感を上手に捉えているのが特徴だ。脚本家の古沢良太さんは、そんな時代の空気感と脚本の関係をどう考えているのだろうか。

――世の中の流行や時事的な問題は、脚本を書くときに参考にしたり、取り入れようとしたりすることはありますか。

 そんなに意図してはいないですけど、それは自然と反映されてるんでしょう。

――この連載「30問30答」の以前の回で、『コンフィデンスマンJP』について「世の中もモラルとかにとても厳しくなってきていると感じていたので、そういうのを木端微塵に吹き飛ばすドラマをやりたかった」という話がありましたね。

 

「ドラマを通じて問題提起をしたい」とか、そういうつもりはないんですけどね。あと流行については、「こういうものが流行っているから取り入れよう」と思うことはなくて。むしろ、その先のものを描きたいというか、「本当はみんなが求めているけど口に出さないこと」、「気づかないけど押し殺していること」を刺激できたらいいなと思っています。

――『リーガル・ハイ』に熱狂する人が多かったのは、視聴者のそういった感情が刺激されたからなんでしょうね。一方で『コンフィデンスマンJP』第1話では「『人を信用する』って、どういうことなんだろう?」と考えさせられる場面やセリフもありました。1話ごとに「こんなメッセージを伝えたい」と考えていることはあるのでしょうか。

 いや、それは考えないです。「書いているうちに、そういうところにたどり着ければいいなあ」くらいの気持ちで書いていますけど、別になくてもいいと思っています。

 
 
〈明日の質問は……Q21.「過去の自分の作品を見返すことはありますか?」です。〉