わざわざ訪ねたい東京メトロ駅「永田町」~地下のグルメ天国~ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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わざわざ訪ねたい東京メトロ駅「永田町」~地下のグルメ天国~

フードコートスタイルでぜいたく気分を味わう

■深い駅ゆえにできたスペース

 永田町駅は、有楽町線ホームが地下4階、半蔵門線ホームが地下6階、南北線ホームが地下3階となっている。とにかくエスカレーターが多く、そして長い駅だ。入口にもよるが、まず地下1階で改札を通り、何フロアかを通って、ようやく地下へとたどりつく感じである。

 そのせいか、駅の中にはさまざまなスペースがある。そのスペースには、証明写真機や売店などがある。

 それならば、他の駅でもできる。だがこの駅のすごいところは、そこにフードコートをつくったところである。

 地下2階、有楽町線や半蔵門線へのエスカレーターと、南北線への動く歩道が集約されるエリアに、Echika fit永田町はある。このEchika fitは、純粋に食べ物のお店だけで構成されている。

 この地域には地上に飲食店が少ないため、飲食店に特化した施設にしている。お店で注文したものは、フードコートスタイルで食べることができる。カフェバーとベーカリーの「T-Crossing/T's Bakery Club」、肉そば「こく旨肉そば 日の陣」、和定食の「和 いち膳」、洋食の「グリル 鉄板ラッシュ!」、おむすびの「一等米 手むすびむすび」、クリームパンの「八天堂」である。このほかにカレーの「カレーショップ C&C」が隣接している。

 カレー店以外はどれもちょっとお高いものの、ぜいたくな気分を味わいたいときにはいいお店ばかりである。しかもそんなお店が、駅の改札内にあり、短時間でおいしい食事を味わえる。これが、永田町駅の魅力である。

 筆者は「一等米 手むすびむすび」でおむすびととん汁を食べた。おむすびは米の味がよく、とん汁は野菜が柔らかく煮込んである。

おいしいおむすびを食べる (写真:筆者撮影)

 おいしいものは、うれしい。そのよろこびを味わえるのが、永田町駅の魅力である。

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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