「財務省の公文書改竄」で政権激震!日本を救ったのは「朝日新聞」だった |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「財務省の公文書改竄」で政権激震!日本を救ったのは「朝日新聞」だった

国家を解体しているのはいったい誰なのか?

■「朝日の報道はデマだ!」と騒いでいたのは誰だ?

 だから、森友問題にせよ、加計問題にせよ、PKO日報隠蔽問題にせよ、裁量労働制のデータ捏造にせよ、すべては起こるべくして起きたのである。共謀罪、秘密保護法、TPP、カジノ招致、消費税増税、派遣法の改悪……。この5年にわたる安倍政権による国の破壊は凄まじかった。

 ただし、一連の出来事を、単に安倍とその周辺の暴走と考えると大きく間違える。われわれの社会は、「すでに日本が終わっていること」を直視せず、自らの手で安倍を引きずり下ろすことができなかった。今回は、ギリギリのところで朝日新聞がわが国を救う形になったが、これでは神風頼りではないか。

 法を軽視する人治主義のカルト政権が、「保守政権」と誤認されてきたのも、メディアの腐敗、知の崩壊によるものだろう。

 わが国の将来はそれほど明るくない。実際、「森友問題はフェイクニュースだ」「朝日新聞の捏造」などと騒いでいた卑劣な連中が、今度は財務省に全責任を押し付けることにより、政権の延命を図る工作を始めている。

 バカは何度も騙される。

 私は「正気を維持している日本人」に向けて文章を書いている。本書『問題は右でも左でもなく下である』を読んで、「わが国で何が発生したのか」を振り返ってほしい。
(書き下ろし)

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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  • 2018.02.24