父親になったら腕時計はどうするべきか?【大人の時計作法入門(6)】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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父親になったら腕時計はどうするべきか?【大人の時計作法入門(6)】

「なりたい自分になる」一本を持つということ。それこそが、大人の時計作法。

大人になるということは、見られる、ということ。
つまり、見られる、ということに備える武器を、僕たちはこれからのステージで身につけていかなければならない。大人であることの証明、きっとそれを先人たちは「作法」と、名付けたのであろう。置かれた場所において、ふさわしい振る舞い、相応しい時計を身につけられる大人になりたい。
そんな男のための、大人の時計作法入門。

ジーンズでカジュアルダウンさせたジャケットスタイルに、武骨でいてスマートな佇まいのミリタリーウオッチを選択。その相反する表情を備える一本は、良き大人であり、良き父親であらんとする自分を投影するかのよう。

良き父親である、ということの意味。

 子どもがいる女性に、子育て中のアクセサリーはどうしているかと聞いて見たことがある。おおよそ、極力シンプルに、ともすれば身に着けないという答えが返ってきた。その理由は言うまでもなく、子どもと手をつないだり、抱きかかえたりする際に、アクセサリーによってそのデリケートな肌を傷つけてしまう可能性があるからだ。カワイイ我が子を思えば、もちろん父親だって無頓着でいていいわけがない。母親と同様の愛情と優しさを、時計選びで示してみたい。

 

 選びのポイントとなるのは、ずばりベルトがソフトな素材であることだろう。メタルブレスは、おおよそ角が落とされているといえども、やはりふいに引っ掛かってしまう懸念は払拭できない。その点、ラバーやキャンバスならソフトなので、赤ちゃんの柔肌に当たっても安心だ。おまけに秋冬でもヒヤリと冷たく感じず、気持ちよく手をつなげるというもの。外で元気良く遊ぶ子どもに付き合うのだから、ステイタスや高機能は必要ない。でも、外遊びに飽きた子どもの暇つぶしに、ストップウォッチやコンパス機能があると、新しい遊びを見つけてくれるかも知れない。もちろん、子どもが興味を惹くデザインや色を選ぶのだって大切だ。自分が子どもに返ったつもりで、欲しくなる1本を探してみるのも良いかも知れない。

 

 

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