西南戦争後、西郷隆盛の復権に尽力した盟友・黒田清綱 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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西南戦争後、西郷隆盛の復権に尽力した盟友・黒田清綱

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第32回 ~黒田清綱~

 歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。

 今年の大河ドラマ「西郷どん」が始まったが、「西郷どん」こと、西郷隆盛と関係が深い人物として、今回は、薩摩藩士で子爵の黒田清綱を鑑定する。維新十傑に数えられながら、あまりその存在は知られていない。今後大河ドラマにもそれほど登場しないだろうが、西郷隆盛の盟友で、隆盛が西南戦争で敗れた後、復権に尽力したという。現在「西郷どん」が大ブームになっているのも、清綱のお蔭とも言える。なお、画家・黒田清輝の養父としてその存在を知られる。

黒田 清綱:(1830 – 1917)
生年月日:天保元年3月21日(現行暦:1830年4月13日)

 まずは、命式表の中で、自然界での役割を表す重要な場所、日柱の干支を読み解いていく。

○日柱の干支:「己酉」(つちのととり)

 これは「秋」の「畑」を表す。「己」を持つ人は、万物をはぐくみ育てたい願望を持っている。秋はまさに実りの時期。収穫の時期を迎えた人々、いわば能力のある人達を育てるのが得意だったのだろうか。また、「己」の人は、庶民的な感覚を持ち義理と人情に厚く、困っている人を助けようとするのも特徴。感情表現がうまくないので、ストレスをため込む傾向にある。

 日柱に同じ干支を持つ歴史上の人物として井伊直政、タレントとして、本木雅弘や幸田普がいる。

 続いて、通変星、蔵干通変星から清綱の性格を読み解いていく。通変星、蔵干通変星をわかりやすく円グラフに表すと下記のようになる。

知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手

行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる

人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。

自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。

遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。

 
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妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


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