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織田信成が試合前に音楽を聴くのをやめた理由「泣いてしまって……」

織田信成さん2月毎日更新 Q9 .試合前のゲン担ぎやルーティーンをやっていましたか?

アスリートがゲン担ぎやルーティーンワークを行っているというのはよく聞く話。織田信成さんは以前、試合前に音楽を聴くことを試したそうなのですが、すぐにやめてしまったとのこと。その理由とは……?

ゲン担ぎをやめた理由は、涙

――スポーツ選手といえば、ゲン担ぎやルーティーンワークを行う人が多いですが、織田さんはいかがでしたか?

 最初の頃は、とある曲を聴いていました。とても勇気付けられるいい曲で、周りのみんなも試合前に聴くと言っていたので聴いてみたら、試合を前にしてナーバスになっている自分を鼓舞してくれたんです。でも、あまりにいい曲なので、聴いているうちに感情が高まり過ぎて、気づけば泣いてしまっているんです(笑)。

――気持ちが盛り上がって、力がみなぎるってことですね。

 理想はそうなんですが、僕の場合真逆に効果を発揮してしまうんです。僕が泣き上戸なのはみなさん知っていただけていると思うんですけど、実は一度泣きはじめると止まらなくなってしまうんです……。
 泣くのって、結構エネルギーを消費するんですよね。だから、その曲を聴き終わると、試合前なのにすでにぐったりしちゃって(笑)。泣き過ぎて、疲れて、ジャンプが跳べないんです。「たぶん人と同じゲン担ぎじゃあかんやろな」と思って、試合前にその曲を聴かないようにしました。

 

――織田さんらしいエピソードです。では、織田さんにとってゲン担ぎはあまり必要がないと?

 それからは、あまりゲン担ぎは意識していないですね。強いて言えば、氷の上には必ず右足から乗るということはしていましたが、それもさほど意識はしていないです。なるべく、本番の方に感情のピークを持っていくようにしていますね。

〈明日の質問は……Q10.「引退後も難しいプログラムを滑っているのはなぜ?」です。〉
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織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


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