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AI(人工知能)の発展によるメリット・デメリットは?

シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長①

AIやロボット、Iotなどのテクノロジーの進化や、それに伴い将来なくなると予想される職業なども騒がれて久しい昨今。あなたは10年後の世の中がどのようになっているか、時代の変化にあわせてどう動いておくべきか、考えてみたことはあるだろうか。そのヒントを、赤羽雄二氏の著書『3年後に結果を出すための最速成長』の内容を再編集しながらシリーズでお届けする。初回のテーマは、急速に発展しているテクノロジーのひとつ「AI(人工知能)」について。

■AI(人工知能)の圧倒的進化と普及

 

 AIに関するニュースを聞かない日はありません。「AIが囲碁の世界的プレイヤーに圧勝した」「AIで目の画像から糖尿病患者を発見できるようになった」「AIで投資ができるようになった。それが人間より良い結果を出した」などです。

 アマゾン・エコーの音声認識率の高さは他を圧倒していますし、ごく自然に会話のできる人型のロボットは、あと数年で実用化されると考えています。

 AIは、すでに医療現場では貢献しています。新しいがん治療の方法についてなど、前述のようにAIがサマリーを作り、適切な助言をして医師の負担を劇的に減らしていきます。 また、ゲノム医療を実現するためのがん遺伝子解析、医療・健康情報の解析、手術室や病床マネジメントなどについてもAIが活用され始めています。 このように、今、人が頑張ってやっている仕事の大半が、数年のうちにAIに置き換えれられていきます。

 そうは言われても、AIなんてよくわからないし、こうした分野には疎いと思っていらっしゃる方も多いでしょう。いきなり機械学習や深層学習と言われても、イメージすらできないということで、気にされているかも知れません。

 それでも心配はいりません。たとえインターネット回線の中でパケットが飛んでデータが送られる構造を知らなくても、メールしたり、アマゾンで買い物をしたりされているはずです。自動車のエンジンの中でどのように燃料噴射されて、排気ガスをコントロールしているのか、ほとんどの人は知識がなくても、何も困らず車を運転しているはずです。

 それと同じです。構造がどうなっているか自体は、研究者、開発者でなければほとんどどうでもいいことです。そうではなく、今の仕事を本当に自分でやらないといけないのか、自分よりずっとスキルの低い人にやってもらうとしたらどうすればいいのか、人でなくてうまく自動化するには何か工夫できるか、というようなことをいつも考えていれば、 自然にAIの進歩に対して見る目が養われていきます。

 

「AI」「深層学習」などのキーワードをグーグルアラートに登録することで、毎日の最新ニュースに目を通すことをお勧めします。毎日数分、目を通すだけで、苦手意識などもなくなります。ぜひ試してみてください。

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赤羽 雄二

あかば ゆうじ

ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター。東京大学工学部を1978年に卒業後、コマツで超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。マッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国LGグループの世界的な躍進を支えた。主な著書に『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』(ダイヤモンド社)、『頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方』(KKベストセラーズ)、『入社3年塾』(三笠書房)等がある。


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