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32歳元一流企業社員が風俗店を経営する理由

第1回 ピンクといわれる業界のカラフルな実態

 大学時代には学業に加え、個人事業主として企業にデザインを売り込んだり、求人広告の営業のアルバイト、イベントサークルの代表など学外でも積極的に活動していく。そして大学卒業後、優秀な経営者を輩出することで有名な人材系大手企業に新卒として入社する。

■人材系大手企業から起業を経て風俗業界へ

 人材系大手企業に入社した西山さんは、大学生向けインターン情報の編集や営業などに従事。業務を通じて、様々な経営者と出会い、話をする中で「経営者になりたい」という目標がより強いものになった。そして23歳にして、出版業界のプロモーションをSNSで行う企業を興した。

 しかし、部下2名とともに、3年間事業を行うが、東日本大震災を契機に売り上げが低迷。26歳の時に事業をたたむことになる。

 福島県の実家に一度帰省した西山さんだったが、「やはり東京で勝負したい」という思いが強く、住む場所も確保しないまま3万円を握りしめ東京に戻る。

 そして、ちょうどそのタイミングで連絡をくれたのが、事業をしていた時の社長仲間でIT企業を経営するAさんだった。AさんはIT企業を経営する傍ら、風俗店の経営もしており、西山さんはAさんの勧めでAさんの店で働くことになる。

 その後、自分のキャリアを活かせる環境、活躍できる環境を求め、業界内で2回の転職を経験し、4年前今の会社のオーナーであるBさんと今の会社の起業に関わり現在に至る。

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取材協力:かりんと(http://ikekari.com/)、FENIX JOB(https://fenixjob.jp/)西山さん(仮名)32歳独身。

趣味は将棋、漫画、アニメ。特に「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」というアニメが好きで現在でも、気持ちが落ち込んだ時などに鑑賞する。同作の魅力は登場人物たちの熱い、男気があふれるところ。現在、風俗業界発で社会に良いインパクトを与えることができないかと、様々なことに果敢にチャレンジする日々を過ごしている。

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斉藤 満

さいとう みつる

新聞社勤務後、シンクタンク入社。フリーライターとして人文、経済、社会問題などのライティングに従事。


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