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ビットコインは投機、「米国債」は投資

富裕層だけが知っている商品 証券会社がひた隠す米国債投資法①

1月16日~17日、ビットコインが急落した。韓国、中国での規制報道があり、市場の不安感が売りにつながった。一夜にして資産を3000万円減らしたという者も。ビットコインに限らず仮想通貨はその激しい値動きに踊らされやすい。本業を持つビジネスマンならば、ほったからしができ、計算しやすい商品を選びたい。それが「米国債」だ。『証券会社がひた隠す米国債投資法』を上梓した、元ゴールドマン・サックスのマネ―ジング・ディレクターはこう説明している。

■米国債を買うのは毎年1回のみでOK

画像/PAKUTASO ※画像はイメージです。

 投資や資産運用と聞くと、「手間がかかりそう」「いつも気にしていなければならない」と考える人も多いかと思います。しかし、米国債の場合には、ほとんど手間がかかりません。必要なのは、毎年一回の購入作業だけです。

 つまり、米国債は基本的に“ほったらかし”で資産運用ができてしまう投資法なのです。株や投資信託、あるいはFXのように、投資対象の変化を気にしたり、売買のタイミングを模索したりする必要はありません。

 とくに本業がある人にとって、つねに気にしなければならない投資法は負担になります。仕事をしていても「株の値段はどうなったか」「為替に変化はあったのか」と考えてしまうと、集中することはできません。

 だからこそ、多くの方は「負担がない投資法」を選ぶべきなのです。ほったらかしで資産運用ができるのなら、きちんと本業に集中することができます。
 たとえば米国債において、私が勧めている購入方法をご紹介しましょう。まず、一年のうちである特定の日を決めます。それが米国債の購入日です。その日に、証券会社に電話して、決まった金額の米国債を買う。それだけです。

 あとは、満期日が訪れるまで放っておく。20年なら20年、25年なら25年まで毎年、その作業をひたすらくり返すだけです。一年に一回だけでいいので、ほとんど負担にはなりません。
 また、購入した米国債の値動きについても、気にすることはないのです。

 
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杉山 暢達

すぎやま のぶみち

株式会社ゴールドハーツ代表。1967年大阪府生まれ。

1989年京都大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。

2000年マネージングディレクター。

2004年パートナー(全社員の中の上位約300人)に選ばれるも、これを辞退。

2005年ゴールドマン・サックス証券を退職し、金融業界を引退。

現在はファイナンシャルプランナーとなり、株式会社ゴールドハーツを設立。


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  • 2018.01.19