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その冷や汗は自律神経の乱れのサインかも

交感神経を急激に働かせすぎているサイン 自律神経はどこまでコントロールできるか?②

普通に生活しているだけで、自分の能力を最大限に高められる。私たち人間には、そんな仕組みがもともと備わっています。それが自律神経です。しかし、現代人は一方で自律神経の不調にも悩まされています。『自律神経はどこまでコントロールできるか?』の著者、作業療法士の菅原洋平先生に気をつけるべきポイントを訊きました。 

不調になってはじめて気づく自律神経の存在
まずは自律神経のサインをチェック!②

 今回は、睡眠とも深く結び付く自律神経の不調について、

「朝の立ちくらみ、気持ち悪さ」
「仕事中にねばねばした汗をかく」

 について、お話します。

朝の立ちくらみ、気持ち悪さ

 私たちは、普段重力に逆らって体を起こしています。当たり前のことすぎて意識することはありませんが、朝起きて体を起こすときに、ふらつきや立ちくらみが起こることがあります。

 体の中は約70%くらいが水分であるという話を聞いたことがあると思います。横になってその水分が体全体に水平になっているところから体を縦にすると、重力によって水分は足元の方に下がります。

 下半身の静脈が拡張して、約500mlの水分、つまり血液が溜まるのです。血液が足元に溜まると、各内臓に血流が回らなくなってしまい、内臓活動に必要な栄養が行き届かなくなってしまいます。

 立ち上がってから15秒間で、心臓への血液量が20%減少します。これを防いでいるのが、血圧です。水まきのホースを指でつぶして水の勢いを強くするように、血管が収縮して中の血液が重力に逆らって勢いよく上昇します。

 実はこの重力に逆らって血液を巡らせるのに、3時間前から準備をしています。血圧を高める役割を担うコルチゾールというステロイドホルモンが、私たちが起床する3時間前から徐々に分泌され、起床するタイミングでピークになるのです。

 このコルチゾールの準備が充分整っていないと、朝に体を起こしたときに脳に届けられる血流が足りなくなります。これで起こるのが立ちくらみです。

 

「私は低血圧だから朝が弱い」という言葉をよく耳にしますが、実際にその方の血圧がずっと低いかというとそうでもありません。朝に向かって交感神経活動が高まり、コルチゾールを使って起床準備をすることがうまくいっていないのです。 

 立ちくらみが起こっても、ゆっくり立ち上がればすぐに改善します。脳は他のすべての内臓より最優先で血流が確保されるからです。

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自律神経はどこまでコントロールできるか?
  • 菅原 洋平
  • 2017.12.19