街ではさまざまな靴が、時計が、そしてバッグが流行っている。
20代男子で言えば、スニーカーならコンバースのオールスター、革靴ならドクターマーチン、
時計ならG-SHOCKにダニエル・ウエリントンなどが人気のトップグループ。
では、バッグは? 実は着用率1位は意外な(?)あのリュックだったーー。

大切なことはすべてリュックが教えてくれた

 スタンダードなものって考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがリュックの持つ「不変性」だった。普遍性じゃなく、不変。どのブランドも毎シーズンいろんなリュックを出すんだけど、乱暴な言い方をすれば、軒並み素人目にはどこが違うのか分からないぐらい微妙なディテールのアップデートを繰り返しているんだよね。それはもう、リュック職人のこだわり、っていうのが近いのかもしれない。最近アップデートされた〈ニクソン〉の「ランドロック3」もそうで、前作の「2」を周りがみんな持っていたから(なんでもスナップの調査によると、今年の夏の着用率No.1だったらしいよ!)、日本で一番僕らの世代に売れているリュックがどう変わるか、気になるじゃない? でも僕らのチープな発想を吹き飛ばすように、見た目の変更点はフロントのパッチデザインと、内面のネームパッチに留まっていて、15インチのPCが入るサイドジップやおなじみのスケボーなどを固定するストラップは前作を継承している。うーん、比較的革新的なニクソンですら、この頑固なまでのディテールへのこだわりっぷり! でも、みんなに愛されるトータルな見た目を大きく変えないで、細かいところからアップデートしていく様子って、なんだか歴史的な建造物を修復する様に似ているのかも(耐震化とか、見た目にはわかんないもんね)。そんな職人気質なところが、リュックの持つ普遍性も、支えているのかもね。