アスリートにとって重要な、試合前のオンとオフの切り替え。音楽を聞くという方も多いですが、川崎フロンターレの中村憲剛選手はどのように切り替えをしているのでしょうか?

ずっと頭の中にサッカーがある状態

 若いころは、テンションを上げたほうがいいのかなと思い音楽を聞いたこともあったんですけど、自分には向いていなかったんでしょうね。すぐにやめたんですよね(笑)。一時期は集中力が増すかなと思い、少しだけ本を読んだりしたこともありました。それも続かなかったですけどね(笑)。

 

 結局、そういうことをするよりも、自分には、耳をそばだてて周りの選手たちが話していることを聞いたり、ロッカーの空気感を感じ取ったほうが、心地よく試合に入れるんです。

 試合に向けて、徐々に気持ちが昂ぶっていくこともたまにありますが、意外とずっとニュートラルのままなんです。それは常日頃の生活においてもそう。サッカーを生活から完全に切り離す瞬間がないんです。長期間に及ぶオフだったら別ですけど、1日や2日のオフであれば、頭の中にずっとサッカーのことはある。それが表に出てきたり、奧にあったりの繰り返しで、忘れることはない。家の用事で忙しいときには、それに集中するために、サッカーは奧に引っ込みますけど、それが終わって、サッカーの試合をテレビで見だせば、またサッカーが表に出てくる。

 

 例えば、オフ中もしっかりサプリメントを摂ったりとか、ずっと家で青竹踏みをしていたりとか、それもすべてはサッカーのためですよね。オフのときも、サッカーから離脱する生活もしないし、サッカーが100%になるわけでもない。ようするに、オンもオフもない、ずっとニュートラルという感覚。

 それは試合のときも一緒で、本当にスイッチが入るのは、キックオフの笛が鳴った瞬間からかもしれないですね。

明日の質問は…〈Q22 練習前や試合前に必ず行うルーティーンや習慣みたいなものはあるのですか?〉です。