プロサッカー選手としての一面のほかに、3児の父親という一面も持つ中村憲剛選手。お子さんには普段どのようなことを伝えているのか、お話を伺いました。

自分で考えて行動できる子になってほしい

 これは持論ですが、学校は子どものしつけをする場所ではないと思うんです。それは親である僕らがやること。怒る、しかるという物差しも、各家庭で違うからこそ、違いが生まれてくる。それをみんなが合わせるのは無理だからこそ、難しくもあるのですが……。

 

 ただ僕は、人と違うことは決して悪いことではないと、子どもたちには教えています。人と違っても別にいい。違うからいじめるとか、違うからいじめられるということでは決してない。だから、周りに流されず、芯の強い子に育ってほしいなって思っていますね。

 もう一つ、子どもたちには、自分もそうであったように、何をやるにも自分の責任で、きちんと考えるようにということも伝えています。これは決して突き放しているわけではないんですよ。子どもだからといって、何をやってもいいというわけではないということ。いくつになっても怒られることは怒られますから、そうした分別をきちんとつけられるような子どもに育ってほしいんです。

 

 将来的に考えると、こう育てたから正解で、こう育てたから不正解ということは、誰にも分からない。だから、両親が人と比較したりとか、答えを求めすぎないようにしなければいけないのかなと。そのときどきで、親が子どもを引っ張っていくというよりは、子どもの背中を押してあげる。そのためにも、前回お話ししたように妻とは頻繁にコミュニケーションを取る必要があるわけです。

明日の質問は…〈Q16 座右の銘ならぬ、座右の「書」は何ですか?〉です。