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「宿題を教えてあげることも」“父”としての中村憲剛

中村憲剛選手12月毎日更新 Q13 オフの日は何をして過ごしているんですか?

スポーツ選手はオフの日をどう過ごしているのか? 川崎フロンターレの中村憲剛選手にお話をお聞きしました。

家族みんなでいられるのは今だけ

 オフの日は、自分の予定というよりも、パパとして、家族の予定をなるべく組み込むようにしています。
 もちろん、僕の予定があるときはそれを優先してもらいますけど、息子や娘のサッカーの試合があればそれを見に行きますし、僕の予定なんて、ほとんどないんですよね。でも、それでいいんです。家族円満に暮らせれば。

 それにはきちんとした理由もあるんです。だって、家族みんなでいられるのなんて、子どもが小さいうちだけじゃないですか。みんな成長していったら、どこで何をするかは分からない。自分自身もそうですよね。引退したあと、どうなるかなんて決まっていないわけですから。

 だから、今だけなんですよ。子どもが学校から帰ってくるのを、家で待っていられるのは。そんなお父さん、なかなかいないわけですから、プロサッカー選手という職業の特権を楽しませてもらっています。

 

 それに家族には我慢もしてもらっていますからね。子どもが夏休みの時期は、僕らサッカー選手もシーズン真っ直中で、旅行とかに連れて行ってあげることがなかなかできない。友だちはどこに行ったとか、あそこに行ったとかという話をしているのに、うちの家族はどこにも行けないわけですから。
 たまに、その恨み節を子どもから聞かされることもあります。そのときは「すまん!」って言って、許してもらっています(笑)。ただ、もう子どもたちも、自分の父親が何をやっていて、どういう職業かを理解してくれているので、助かっていますけどね。

 ということで、本当にオフの日は、自分の予定なんてないんです。子どもの予定で食事の時間も変わりますし、宿題を教えてあげるときもある。ほとんどを家族と一緒に過ごしていますね。 

明日の質問は…〈Q14 3人の子どもの父親とのことですが、中村憲剛選手流の子育て論とは?〉です。

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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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