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忍者屋敷で志村うしろうしろ

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第42回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。
つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、
一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ開幕!

 伊賀上野『伊賀流忍者博物館』体験記の続きです。
 博物館の目玉は移築したという忍者屋敷。造作そのものは昔ながらの民家なんですが、しかけがいっぱいあります。隠れた場所から屋内を監視するのぞき窓とか、隠し部屋とか抜け道とか。

 作った本人は命がけなんでしょうが、実のところ、けっこう楽しい。
 この楽しさには既視感がある。なんだろうと思って気がついた。ドリフターズのコントですがな。

 写真は「刀隠し」。
 床を踏み抜いて焦っているのではなく、床下に刀が隠してあるんです。写真ではわかりにくいのですが、ここには脇差のほか、十字手裏剣も隠してあります。

 

 忍者屋敷から外へは地下道を抜けます。ここが忍者博物館になってます。忍者装束だとか忍者刀とか、忍者道具が展示してある。いくつか体験できるものもあります。

 写真は『水蜘蛛』。これを水にうかべてカンジキみたいに履くと水の上をあるけるんだそうです。本当にできるかどうか、決して突っ込んではいけません。楽しいことは本当。

 せっかくなので動画を撮ってきました。忍者屋敷のなかのしかけのひとつ『どんでん返し』。あれこれ言うより見ていただいたほうが早いですね。20秒ほどの短い動画です。
 ……だれですか、そこで「志村うしろうしろ」って言ってるのは。http://www.youtube.com/embed/WXXuj3Ej2lQ

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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