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「岩政先生登壇企画」第一回まとめ! センターバックでもっとも影響を受けたのは~?

『PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法』刊行記念企画

 

 10月6日18時半からツイッターで行った「岩政先生登壇企画」、お答えできた質問をまとめました! これから「PITCH LEVEL」の考察をもっと深めていける企画を考えていきたいと思います。実現可能性は別としても「リアル授業をウチでやってほしい!」などなど、ご希望あればどしどしご連絡ください!(メールツイッター

1.
@_PITCHLEVEL 考察38で、選手は声ではなく空気を感じるとあります。私は声を出すのが苦手で、拍手に思いを込めますが、やはり、チャントを歌うなど、勇気を出して声援で後押しする方が、より思いが伝わるでしょうか。

【岩政先生】伝わるかもしれませんね。「思い」というのはいろいろな思いがあります。「苦手」なことだけど、「選手のためにやる」。その思いが、ピッチで選手たちが挑戦することやチャレンジすることに繋がる。僕は世の中をそういうものだと思っています。

2.
@_PITCHLEVEL メディカルやフィジカル、栄養に対する選手の意識はクラブによって異なりましたか?

【岩政先生】違いますが、それは意識の問題というより、規模の問題ですね。今の時代、その必要性はどのクラブも認識していますが、そこにどれだけ力を注げるか、はクラブの規模によりますよね。

3.
@_PITCHLEVEL 岩政先生、日本では トルシエ時代を機に 最近のイングランドプレミアで 流行りの 3バックの 導入、4バックとの違い、3バックの優位性が 見出せないのは 単純に サイドバックを上げて ディフェンシブと考えるのからか?又は サイドバッグは 今や ウィイングバッグと 捉えた方が いいんでしょうか?

【岩政先生】J2では3バックもよく使われていますけどね。僕もファジアーノを選んだ理由の一つに3バックを経験したかったということがありました。その経験からいくと、センターバックは3バックの方が簡単です。ただ、ポジションを決められる選手が多くなるので、流動性を生み出すことが難しい点がありますね。

 
4.
@_PITCHLEVEL 岡山で2年間プレーされた中で試合内容やスタジアムの雰囲気などすべてを踏まえて一番印象に残っている試合はありますか?

【岩政先生】それは、プレーオフの松本戦以外ないでしょう。セレッソ戦でそれを更新したかったですね。

5.
@_PITCHLEVEL 解説などで外からサッカーを見る際にボールの動き以外で特に注意して見ている点を教えて下さい!

【岩政先生】これはまさに本に書いていることですが、ピッチレベルでサッカーを観る、ということです。「なぜその選手がそのような判断をしたのか」当然そこには想像も含まれますが、決して起こった現象ばかりを語ってはいけないと思っています。つまり、「現象」ではなく、「その現象が起こった理由」ですね。

6.
@_PITCHLEVEL 今季終盤のファジアーノ岡山を見て想う事は?

【岩政先生】まだシーズンは終わっていません。シーズンとは終わって初めて一つのストーリーになるのでそれまではなんとも。ただ、クラブの歴史とは歴史に上乗せされて続いていきます。まだファジアーノに足りないものは当然あり、それを一緒に追っていくこともサッカークラブをサポートしていく楽しみですよね。

7.
@_PITCHLEVEL 鹿島で一番注目している選手は?

【岩政先生】選手はみんなもう一人前に巣立っていったので注目もしていません。(笑)ただ、同年代の選手たちやゴールデンエイジの人たち、あるいは剛さん。一緒に戦った戦友たちがこれからどんな人生を歩まれていくのか。そのことの方が気になります。

8.
@_PITCHLEVELさん、@_BESTTIMES_ 質問させていただきます。ファジアーノ岡山は秋から成績が伸び悩むことが多いのですが、この理由について岩政先生はどのようにお感じでしたか?秋になり順位が見えてきてまだ何も成し遂げていないのになんとなく成し遂げたような気持になってどこか甘んじてしまう傾向があるからかな?と思っています。

【岩政先生】はい。それは当然僕も知っていますが、「秋から伸び悩む傾向」、その「傾向」をあまり意識しなくていいのでは、と思います。「傾向」や「当たり前」と頭が認識すると結果もそちらに流れることがあります。そもそも毎年違うものなので、そこに相関性があると考える必要はないのではないでしょうか。昨年に関して言えば、僕たちが意識していたのは「自動昇格か否か」でした。6位はほぼ確保した状態でしたからいつも以上に前のめりになったところはあったかと思います。それによってバランスが崩れた部分はあったかと。それも本に書いたように「クラブの歴史と戦う」ということだと思います。
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9.
@_PITCHLEVEL センターバックの格の話が面白かったです。相手チームのセンターバックですごいと思った選手はいますか?それはなぜですか?

【岩政先生】相手チームということでしたら中澤選手ですかね。僕には「センターバック」という仕事を長く続けることはできませんでした。苦しくて。僕の中で「センターバック」という仕事をしていたのは鹿島のときだけ。タイのときは「外国人選手」、ファジアーノでは「チームリーダー」という仕事をしていました。

10.
@_PITCHLEVEL 考察4について、教えてください。自分たちのサッカーに執着せず、臨機応変さが必要ということだと思いますが、一方で、ピッチにいる11人、あるいは、ベンチを含めて同じ方向を向くための、コンセプトや拠り所も、チーム作りには必要ではないかと思います。

【岩政先生】僕の感覚は少し違います。「自分たちのサッカー」に執着しないというより、そもそもサッカーとは流れによって判断を変えていくものだという感覚です。そして、判断の連続でチームの戦いは決まっていきます。その判断は「相手に勝つため」を「自分たちなり」に考えた先にあるもの。それが拠り所です。
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  • 岩政大樹
  • 2017.09.19