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ただお金のためでなく。世界一の投資家・バフェットにとって「仕事」とは?

投資家という職業とどう向き合うのか。バフェットに学ぶお金の本質②

「お金持ちになること」が目的ではいけない

「仕事を好きだと心の底から思い込め。でなければやり遂げるかいがない」はアップルの創業者スティーブ・ジョブズの言葉です。すべての成功は「好きなこととの出会い」から生まれ、好きなことをとびきり上手にやるために夢中になって努力することによってもたらされます。

 もしこの順番を間違えて「好きなこと」ではなく、「お金持ちになること」が目的になってしまうと厄介なことになるとバフェットはこう警告しています。

「どれほど金を持っているか、去年どれほど稼いだかということを尺度にして人生を歩んでいくなら、遅かれ早かれ厄介な問題に巻き込まれるでしょう」

 バフェットは「お金を殖やす」ことには貪欲でも、「浪費する」ことには興味がありませんし、成功の度合いを測る尺度はお金以外の愛情などによって測られることをよく知っていました。バフェットにとっては大好きなことがたまたま株式投資であり、世界的大富豪はその副産物にすぎないのです。

【次回:世界一の投資家・バフェットに学ぶ。その究極にシンプルな投資哲学

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桑原 晃弥

くわばら てるや

1956年広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者、不動産会社、採用コンサルタント会社を経て独立。人材採用で実績を積んだ後、トヨタ生産方式の実践と普及で有名なカルマン株式会社の顧問として、『「トヨタ流」自分を伸ばす仕事術』(成美文庫)、『なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか』(PHP新書)などの制作を主導した。著書に『スティーブ・ジョブズ名語録』(PHP文庫)、『ウォーレン・バフェット成功の名語録』(PHPビジネス新書)、『伝説の7大投資家』(角川新書)、『トヨタのPDCA+F』(大和出版)など。バフェット関連書籍多数。


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