「職業訓練校」だったMIT

 MITは、設立当初から現在のような輝かしい名声・評判があったわけではありません。アイビーリーグなどの他の一流校とは違い、もともとこの学校は中流階級の学生のための「職業訓練校」として認識されていました。大学はこういったイメージを覆すべく人文、芸術、社会学部や経営学部を設立し、これによってMITは様々な分野の教育を提供する大学と姿を変えていったのです。

 現在は、世界トップの理工学系の大学として知られています。同大学は近年、教育において特にコンピュータ技術を重要視しています。

 なかでもOpenCourseWare(オープンコースウェア:OCW)が注目です。OCWは、世界中の誰もがMITの教材にネットを通じてアクセスできるというもので、なんと、テストや講義、課題、シラバス(講義概要)などすべてが無料で閲覧できるのです。この無料でアクセスできる教材で学習することで単位が取得できるというわけではありませんが、MITに出願したい学生はぜひ見ておいた方がよいでしょう。このOCWを利用することで、出願者は、大学側ががどんな教育を展開しているのか?何に重きをおいて教育を行っているのか?どこまでのレベルが求められるのか?などの点についてヒントを得ることができます。また、講義の教材に慣れるという上でも有利となります。

 ちなみにMITでは、『海賊』の認定を受けることができます。大学では体育の授業を4つ取らなければいけませんが、アーチェリー、フェンシング、銃、帆走(セーリング)のクラスを取れば、晴れて海賊の資格を取ることができるのです。これは名誉ある海賊です。俳優のMatt Damonが2016年にMITで学位授与式のスピーチをした際に、学長のL. Rafael Reif氏は、彼に公式の海賊の資格を授与しています。

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