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「何となく文学部」はヤバすぎる。大学選びの新常識

もう「つぶしの効く」学部など存在しない。「ジョブ型」への転換を

■「何となく文学部」は危険。ジョブ型学部への進学を

「日本の場合、文学部は教養学部的な意味合いが強かったのですが、就職とはフィットしていない。もちろん大学4年間で教養を高める意義は認めますが、学生たちの需要とあっていない。あれだけ多くの数の文学部が必要なのかな、と思います。大学側も就職に関して何らかの出口を保障するような文学部を構成する必要があると感じますね」(西川氏)

 文学部は伝統的に女子学生を中心として花形学部のひとつであったが、これからの時代「何となく文学部」という選択肢は危険である。文系学部の中でもとくに文学部は学んだことを直接キャリアにいかしづらい。文学部だけではなく、「つぶしが利く」と言われてきた他の人文社会系学部もトップ大学以外は就職が厳しい現実がある。

 トップ大学への進学が難しいのであれば、導き出される選択肢は「ジョブ型」学部への進学だ。西川氏はこう語る。

「私が勧めるのは、偏差値60以下の大学(つまり地方の人に関しては、地元の国立大学)に進学する場合、ジョブ型学部に進学することです。そして偏差値50程度の非ジョブ型学部には進学しないことを勧めます。なぜなら投資に見合っていないからです」(西川氏)

 ジョブ型大学の中には豊田工業大学のように、就職率100%を達成している大学もある。

 これは第一回で紹介したトヨタ工業学園と同じくトヨタ自動車が運営する学校である。他にも知名度は高くないものの、全国に魅力的なジョブ型大学・学部は散らばっている。ここでも必要なのは情報収集である。もう「何となく」の大学進学は通用しない。

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