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【高校野球取材秘話】33歳で甲子園優勝。作新・指揮官の熱さが心を揺さぶる

野球ノートに書いた甲子園取材秘話

甲子園が終わった。広陵の中村奨成がホームラン記録を塗り替え、仙台育英対大阪桐蔭では9回にとんでもないドラマが起こるーー。高校野球を取材し続ける「高校野球ドットコム」は、生徒たちの葛藤や悩み、嬉しかったことや監督などとのやり取りを克明に記した「野球ノート」を取材し続ける。それをまとめた『野球ノートに書いた甲子園』と題した書籍シリーズはこの夏第五弾、総部数17万部を超えた。
高校野球ドットコム編集部に、第五弾に収録されたチームから取材秘話を記してもらった。甲子園に出れたチームも出られなかったチームも、同じようにひたむきな姿があるのだ。

ノックバットを使わないわけ

 7連覇を達成した作新学院。取材した時期は、6月上旬で強化合宿の前日。日によって反復練習、実戦練習の日があるようですが、この日はノックが行われていました。作新学院は選手がノックをします。面白いのはノックバットではなく、スタンドティーを用意して、選手はノックバットではなく、打撃用のバットを持って打っていました。
 できるだけ実戦の打球に近づける狙いがあるそうです。そのノックは2時間弱行われていましたが、選手たちは集中力を切らさずボールを追っていました。基礎練習の積み重ね。作新学院の堅い守備の理由が分かりますね。

 今回の野球ノートは捕手として投手陣を支えた加藤翼捕手、4番打者として栃木大会で打率.391、6試合で無失策と堅い守備を誇る中島淳選手、5番打者として打率.320を記録した七井祐吏選手の野球ノートに迫りました。加藤選手は捕手としての葛藤、中島選手は打者としてチェックポイント、七井選手は小針崇宏監督から生き様を学びながら人として成長していく様子を描いています。それぞれにエピソードがありました。

 

 そして小針監督。とにかく選手に対する目線は厳しく、野球ノートに対しても「まだまだ」と評価は厳しいものでした。しかし選手へ返信する野球ノートのメッセージを見ると、「小針監督、本当に熱い監督だな!」と実感するはずです。その男気についていきたくなる人が多いのが頷けました。とある選手に向けたこんな言葉を覚えています。
「積み重ねた分だけ高く行ける。紙一枚で(は薄くて)も何百万枚にもなればどうだ? 重さも高さも厚みも出てくる。人生と同じだなぁ」

『野球ノートに書いた甲子園5』甲子園覇者が武器にした言葉の力。「作新学院2番」の重責・担当)

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