「“黒潮のイタリアン”と土佐酒マリアージュ」、高知のオーベルジュ&スパへ~その1~ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「“黒潮のイタリアン”と土佐酒マリアージュ」、高知のオーベルジュ&スパへ~その1~

室戸岬の癒し空間で味わう絶品フレンチをご紹介します。

レストラン棟の外観

 

 

 

 

 

 

高知龍馬空港から送迎車で90分の室戸岬に、
「星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ」はある。
海に面して客室が連なり、全17室がオーシャンビューの開放感。
太平洋の大海原が窓外一面に広がっている。

海の眺めを楽しむ客室は4タイプ

 

 

 

 

 

 

客室、レストラン、プールのあるテラピーセンターは
ワンフロアにあって、それぞれが外廊下で結ばれている。
これは「滞在中ずっと、天然のミネラルに包まれて欲しい」
という思いから。

外廊下を歩きながらミネラルに包まれる

 

 

 

 

 

 

天然のミネラルは海から吹き込む
空気そのものにたっぷり含まれている。
ここ高知県室戸は日本ではじめて
海洋深層水研究所が建てられたところ。
室戸岬の沖、わずか2km先の水深374mから
ミネラル豊富な海洋深層水が取水されている。
 
「いつでも深呼吸したくなる風景に癒されています。
室戸に来て体調も肌の調子もいいです」

とは、着任して1年半という永田淑子総支配人。
「自然景観以上に感激したのは、高知の食の豊かさです!」

永田総支配人がそう言うように、
温暖な気候とミネラル豊かな土壌、
全国屈指の長い日照時間が、
味わい深い野菜や果物を育てる。
ウトコでは「奇跡の食材プロジェクト」と題し、
月替わりのディナーコース「黒潮のイタリアン」で
その極上素材を提供している。

アミューズ「奇跡のコーン」のジュレ。まずは生のフルーツコーンを味わい、芯から出汁をとったジュレをかきまぜながら楽しむコーンポタージュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪れた6月の奇跡の食材は「フルーツコーン」。
高知市潮江(うしおえ)地区で生産される完熟フルーツコーンは、
1本の苗から1本しか収穫しないこだわりの栽培法。
そのため平均糖度16度を誇り、生で食べられる甘みが特徴だ。
ディナーコースでは、フルーツコーンの甘み、香り、
食感を楽しむメニューが様々に登場した。

アンティパストミスト(前菜の盛り合わせ)は本日の魚のカルパッチョ 雲丹と旬野菜の菜園仕立て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前菜とメインの間(プリモピアット)には、トマトと海老のフリット魚介のコンソメとハーブの香りが登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスタはリングイネ。ミンチにした蛸とレタスのソース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セコンドピアット(メインの魚料理)は、鯛のオリーブ油焼き、とうもろこしとパルメザンチーズのガレット添え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルネ(肉料理)は、牛ロース肉のタリアータ マスタード風味のソース 焼いたトウモロコシ添え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドルチェ(デザート)は「砂のケーキ」ととうもろこしのホイップクリーム とうもろこしのソルベ添え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素材の美味しさを引き出したイタリアンのコース料理は、
夏らしい彩りの盛りつけも素晴らしい。
五感が喜び、体の中からキレイになるメニューの連続!
フルーツコーンの提供は6月30日まで。
翌7月は奇跡の食材に「スイカ」のイタリアンが登場。
秋はブドウや戻り鰹のコースなどを予定している。

料理とあわせて楽しみたいのが高知のお酒。
高知県内には19の酒蔵があり美酒が揃う。
「“黒潮のイタリアン”と土佐酒マリアージュ」をセレクトすれば、
土佐酒アドバイザーが料理にあわせて選んだ
洗練の地酒が楽しめる。

翌日はチェックアウトまで、海洋深層水プールや
ジオパークツアーなどお楽しみいっぱい。
まずは部屋から朝日に出会えるか? 
次回ご紹介します!

撮影/木下清隆

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のかた あきこ

のかた あきこ

福岡県福岡市出身。旅ジャーナリスト、フリーライター&編集者、温泉ソムリエ、まちづくり案内人。早稲田大学卒。旅行読売出版社編集部を経て2002年独立。旅と温泉に詳しく、宿本"旅美人SPECIAL"では編集長を務め温泉旅館に関する書籍を多数製作。その他、木楽舎『ソトコト』温泉日和連載。テレビ東京「ソロモン流」などでも紹介。本誌でも『一個人』×星野リゾート「大人の休息旅」を連載中。「まちづくり会議2011&2012」では全国からパネラーを集め、まちづくり人案内人を務めた。公式サイト「のかたあきこオフィシャルサイト」(http://nokainu.com)


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