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「6時を過ぎると体は眠りに向かう」医師が残業をすすめない理由

自律神経が整えば休まなくても絶好調⑤

ダラダラと会社に残っていても成果はあがらない――。ビジネスマンはもう、うすうす気づいているだろう。これには医学的な裏付けがある。最新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)を上梓した、医師・小林弘幸氏は「6時を過ぎると副交感神経が優位になって体は眠りはじめる」と語る。

夕方の集中タイムはこうつくれ

 捨ててもいい昼食後の2時間が過ぎると、もう一度、集中できる時間帯がやってきます。3時から6時くらいの間の2時間ほどです。

 というのも、夕方になってくると交感神経は下がり始め、同時に副交感神経が上がってきて、両者のバランスが整います。自律神経がいい状態になるので、「もうひと頑張りしよう」と再びギアを入れることができるのです。

 午前中よりも交感神経が低いのでアグレッシブな仕事には向きませんが、その分、落ち着いて取り組むことができます。

 サッカーの試合などを見ていても、後半に入ってバテバテだった選手でも、アディショナルタイムになると、猛烈に集中しますよね。

 このように「あとちょっとの限られた時間」は私たちを奮い立たせてくれます。それを有効に使うことで、その日の仕事を確実に終わらせてしまいましょう。

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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