本好き500人に聞いた! 「紙」か「電子」か、あなたはどっち? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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本好き500人に聞いた! 「紙」か「電子」か、あなたはどっち?

「本好き」500人に聞く「本の魅力」大調査③

Q.書店にあったら嬉しいものを教えてください

●書店に求めるのは「カフェ」「コンシェルジュ」

 それでは、紙の本が売れない時代に、「紙派」の本好きたちは書店に何を求めているのだろうか。同様に「書店にあったら嬉しいものを教えてください」と質問すると、以下のような回答が寄せられた。

・「イス」

・「カフェ」

・「コンシェルジェ」

・「検索機」

・「コンビニ」

・「ATM」

・「宿泊できる」

 たしかに、書店に「イス」や「カフェ」があってほしいと思う人は多いかもしれない。お目当ての本を買いに書店に行った人にせよ、なんとなく立ち寄って思わず衝動買いした人にせよ、購入した本はすぐ読みたいというのが本好きの心理だ。実際、書店で本を買ったその足で喫茶店に行き、コーヒーを飲みながらゆっくりとページをめくる人も多い。

 近年はカフェを併設するおしゃれな書店も増えてきているが、まだまだ少ないのが実情。イスも一部の大型書店にはあるが、すべての書店に常設されているわけではない。そう考えると、本好きが書店に「イス」や「カフェ」を求めるのは共感できる。

 また、書店にあったら嬉しいものとして「検索機」や「コンシェルジュ」を挙げるのも本好きなら理解できる。

 書店員というのは、レジ係はもちろん、それ以外の人もたいてい忙しそうにしているもの。探している本があったとしても、そんな書店員には声をかけづらい。何か本を読みたいが、特に買いたい本がない場合など、「コンシェルジュ」におすすめの本を紹介してもらえると助かるのはたしかだろう。

 さらに、書店に「ATM」「コンビニ」「宿泊できる」を求めるのも本好きならではだ。本好きというのは、書店に行くと気分が高揚してワクワクし、一日中そこにいたいと思うもの。たとえばジュンク堂書店ではそうした読者の声を形にして、実際に店内で一夜を過ごす「ジュンク堂に住んでみる」ツアーを数回開催している。また「泊まれる本屋」を謳う施設「BOOK AND BED TOKYO」(現在は東京・京都・福岡の3店舗)なども新たな動きだ。

 既存の常識にとらわれらない書店の新たな形をわれわれは楽しみに待ちたい。

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