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「働き方改革」よりも「休み方改革」? 日本人に必要な「休息」へのマインドチェンジ

自律神経研究の第一人者が直伝する日本人の休み方①

日曜日にしっかり休みたい。そんな人も多いだろう。しかし、自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏は「休み方」を勘違いしている人が多いと言う。本当に疲れを取るにはどうすればいいのか。話題の新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)でも指摘する日本人の休み方とは?

 「体を休める」=「休息」ではない?

──働き方改革が進む陰には、過労死の問題が横たわっています。先生からご覧になっても「休めていない」ビジネスパーソンが増えているとお感じでしょうか?

 

 そうですね。思うように休めないことで自律神経の働きを乱し、体調を悪くして私のところに相談に来る患者さんも増えています。ただ、見ているとみなさん、本当に休む時間がないのではなく、時間の使い方が下手なんですよね。

 私自身のことを話せば、正直なところ仕事が山ほどあって、休息に使える時間そのものはかなり少ない。でも、充分に休めていますよ。

──たしかに、先生が疲れている様子はあまり見たことがないです(笑)。一般的なビジネスパーソンと先生の違いはどこにあるのでしょう?

 たぶん、休息というものの捉え方の問題なんだと思います。

 旅行に行ったり、のんびりしたりということばかりが休息ではありません。極端な話、ドタバタ動き回っている忙しい仕事の最中にも休息はとれるんです。でも、多くの人が「体を休めることが休息だ」と思っているから「そんな時間はとれない」となってしまうわけです。

──体を休めることイコール休息ではない?

 ええ。体を休めていることで逆に疲れている人たちが多いのも事実ですよ。たとえば、だらだらテレビを見続けているケースなどその典型ですね。

 とくに興味もないテレビをつけ、気がついたら2時間くらい経っていたということってありませんか? そんなとき、「ああ、面白かった。リフレッシュしたな」とは思わないでしょう。むしろ、「もう、こんな時間か。無駄なことをしてしまった」とどんよりした気分になるはずです。こういう馬鹿げた時間の使い方をしてしまっているビジネスパーソンが多いんです。

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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