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浦和・遠藤「DFとしてラファエル・シルバはいやらしい」

かつては敵として、今は頼もしきチームメイトとして。【遠藤航連載・世界への大航海】

昨シーズンの忘れられないミス、その相手が……

 先日の新潟戦で公式戦4試合ぶりの勝利をあげることができました。

 さいたまダービーである大宮戦は0対1で負け、昨年のリベンジを果たす意味でも負けたくなかった鹿島戦では怪我のためベンチ入りできませんでした。(帯同しませんでしたが)ACLでも敗北を喫し、公式戦3戦連続無得点……。チームの力になれなかったことはとても申し訳ない思いでした。けれど、この時間をしっかり意味のあるものにするために、日々トレーニングを積めたと思っています。
 そうした雰囲気が新潟戦の6得点につながったと思います。僕自身も今シーズン2ゴール目を決めることができました。実は個人でひそかに立てている目標があります。「無失点のチーム記録更新と6ゴール」です。僕がこの目標を達成できれば、最大の目標である全てのタイトルを獲得することにも近づくと思っています。 

 さて、その新潟戦と言えば、昨シーズンに忘れられないシーンがあります。
 10月22日、Jリーグ2ndステージの第15節のことです。前半早々、慎三さんのゴールで先制した僕たちレッズですが、ちょっとしたミスからボールを奪われると、ひとりの選手のドリブル突破で一気に同点ゴールを決められてしまいます。前半15分、ラファエル・シルバ選手でした。この試合は、最終的に2対1で勝つことができましたが、ドリブルで仕掛けてくる相手と1対1になったときの対応を完全に失敗したことを反省した苦い記憶があります。

 今シーズンは、僕に苦い記憶を植え付けたそのラファエル・シルバ(僕は「ラファ」と呼んでいます)が浦和の一員となりました。
 チームメイトになり、「ああ、それはあんな対応をすれば完全にやられるよな」と思わされるほど、すごい。とにかく速いので、練習の紅白戦でもハットトリックを何度も決める……チームメイトまでちんちんにする(笑)ラファの魅力について、今回は少し書いてみたいと思います。
前回の連載「昨シーズンとは違うレッズ」はこちら

 
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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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