自民党、籠池証人喚問で逆に窮地に。「今はじっと我慢の時です」「神様」と繰り返す首相夫人・安倍昭恵さんはこの先どうなるのか?<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

自民党、籠池証人喚問で逆に窮地に。「今はじっと我慢の時です」「神様」と繰り返す首相夫人・安倍昭恵さんはこの先どうなるのか?

作家・適菜収が偽装保守・安倍政権の問題の本質を突く

首相夫人・安倍昭恵が籠池泰典理事長の妻に送ったメールが公開された。「神様は全てご覧になっています」「今はじっと我慢の時です。私もまだまだ追い詰められるのかもしれませんが、お互い頑張りましょう」昭恵夫人は籠池氏妻の問いかけや相談に対してそう語っていた。この繰り返される「神様」の異様さはいったい何だろうか……。哲学者・適菜収氏が最新刊『安倍でもわかる保守思想入門』から切り込む。

どう考えても「特別な宗教」 

 

 拙著『安倍でもわかる政治思想入門』を安倍の女房・昭恵さん(以下敬称略)に献本したら、非常に丁寧なお返事をいただいた。「家庭内野党」としてこれからも頑張ってほしい。
 昭恵といえば、奔放な発言でも有名である。
 そして家庭内の話もいろいろ漏らしてくれる。
「UZU」という居酒屋を昭恵が開いたときは、安倍は開店に反対したが、今では「政界引退後はUZUのオーナーになりたい」と口走るようになったという。
「ただ主人は、ずっと政治家を続けていくつもりは、ひょっとしたらないのかもしれませんね。『(政治家を)辞めたらどこに住むか』なんて話し合ったとき『じゃあUZUをやろうかな』と言われました。私は『ここは結構です。私がやっているんだから。来たこともないのに余計な口出しはしないでね』と言い返しました」
 昭恵は安倍に内緒で居酒屋を開く準備をした。小さな店を開こうとしたことは何度かあったが、安倍は「そんなのうまくいくわけないじゃないか!」と反対したという。
 結局、安倍は自分では道を切り開けない人なんだよね。
 なお、昭恵は、安倍が謝ったり、「ごめんなさい」と言うのを聞いたことがないという(産経ニュース 二〇一四年一月五日)。
「主人自身も特別な宗教があるわけじゃないんですけど、毎晩声を上げて、祈る言葉を唱えているような人なんですね」(『BLOGOS』二〇一六年一一月九日)
 毎晩声を上げて、祈る言葉を唱えているのは、どう考えても「特別な宗教」だろう。

【最新刊『安倍でもわかる保守思想入門』より構成】

KEYWORDS:

オススメ記事

適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

安倍でもわかる保守思想入門
安倍でもわかる保守思想入門
  • 適菜 収
  • 2017.03.25