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すべてはタイトルのために。浦和・遠藤航が「ボランチ挑戦」を望んだ理由

移籍1年目。リオ・オリンピック、ACL、チャンピオンシップ……何を感じたのか。

■絶対的レギュラーのすごい人たち。その牙城を……

 僕自身の成長で言えば、やはりもっともっとサッカー選手としてうまくなりたい、上を目指したいという思いがあります。日本代表で活躍することは大きな目標です。昨年にリオデジャネイロオリンピックを経験し、何もできなかった。そこから成長した自分の未来を求め続けています。これまで各カテゴリで日本代表に呼んでいただきましたが、U-23でもA代表でもボランチが主戦場でした。一方で所属チームではセンターバックや、3バックの右。もし、代表が求める僕のポジションがボランチであるのであれば、それに挑戦することは自分自身の成長に欠かせないことではないか、と思ったのです。

 チームのことで言えば、各ポジションのスタメンを脅かす存在がもっと増えることでチーム力が向上していくきっかけになるのではないか、と思っています。湘南ベルマーレ時代に曺さんに言われたことがあります。

「同じポジションでスタメンを脅かす選手がいれば、何歳でも成長できる」

 僕自身もプレーしていてそれを感じ続けてきました。
 レッズはシーズンを通してディフェンダーからボランチにかけてスタメンは阿部さん、(柏木)陽介くん、モリ(森脇)くん、槙野君でほぼ固定されていました。いい選手がたくさんいるレッズで、これだけずっと結果を出し続ける4人はすごいと思います。本当に絶対的な存在になっている。

 ただ、シーズンは長いですから、何が起きるか分かりません。調子が悪いこともあれば、体調がすぐれないこともある。そうしたときも絶対的な存在に頼らなくてもいいよう、それを脅かす、新たな存在がいることでチームはより強化されるのではないか。僕自身がそういう存在になれないか。そう考えて挑戦してみたいと思ったのです。

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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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